声優の声に惚れるということ〜「だぁ!だぁ!だぁ!」の時の名塚佳織さんと「ZEGAPAIN」の時の花澤香菜さん〜


 前に花澤香菜さんについて書いたら、他の好きな声優さんについても書きたくなってしまいました。それで、好きな声優さんの一人「名塚佳織」さんについてほとんど自分語りに近いことを書きたいと思います。




 僕が名塚佳織さんに始めて知ったのは、2000年から2002年までNHKで放送されていた「だぁ!だぁ!だぁ!」というアニメ作品の光月未夢役でした。




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 その当時、名塚佳織さんは既に大地丙太郎監督に見出され、「今、そこにいる僕」ララ・ルゥ役、「風まかせ月影蘭」ぎん、さよ役、「おじゃる丸」小石役等の大地丙太郎監督作品に数多く出演していました。大地丙太郎監督作品のみに出演していた彼女ですが、大地監督経由で「だぁ!だぁ!だぁ!」の監督である桜井弘明さんに紹介され、そこで名塚佳織さんが「だぁ!だぁ!だぁ!」に出演することになります。





 僕は声優について、その当時あまり詳しくなく、そして興味もありませんでした。しかし、名塚佳織さんの声を聞いて今までの僕の考えは一変します。「一目惚れ」ならぬ、「一聞惚れ」とでも言うのかよくわかりませんが、とにかく名塚佳織さんの声に物凄く強く惹かれました。役柄がそうさせるのか、桜井弘明監督の作風がそうさせるのかわかりませんが、名塚さんのどこか力の抜けた優しい声、まだ洗練されていない垢のぬけていない少女の初々しい声、言葉ではうまく説明できないのですが、あの独特の声質に僕は夢中になりました。




 そして、もう一つ名塚佳織さんにもっと惹かれる出来事がありました。それは、NHKで放送された名塚佳織さんと三瓶由布子さんのインタビューでした。その番組で映し出されたのは、中学生の女の子二人の姿で、僕はとても衝撃を受けました。僕と同世代の女の子が声優業をしているなんて思わなかったし、男である西遠寺彷徨役を、女の子である三瓶由布子さんがやっているなんて、声優について全く詳しくない自分にとって想像もつきませんでした。あのインタビュー番組は今でも脳裏に焼きついていて、鮮明に覚えています。同世代の女の子が既にアニメ作品で主演してるという事実があの当時の僕には、とんでもない衝撃でした。そこから、僕は名塚佳織さんと三瓶由布子さんをの声の演技を追うことになります。それで、2005年に放送された大作アニメ「交響詩篇エウレカセブン」で二人が共演した時は、非常に感慨深かったです。主人公「レントン・サーストン」役に三瓶由布子さん、ヒロイン「エウレカ」役に名塚佳織さん。この二人がこんな大作アニメで再びタッグを組むなんて夢にも思わなかったし、この二人の時代がついに来たかと思いましたね。二人とも2005年を境に出演数がどんどん増えていってますし。今後の活躍がとても楽しみです。




 声優さんの声に惚れるって、声の演技ではなく声質に惹かれることが多いと思います。「声の嗜好」と言ったほうがいいのでしょうか。自分の「声の嗜好」にばっちり合う声優さんの声を聞いたときは、無性に嬉しくなってしまうことが度々あります。「機動戦艦ナデシコミスマル・ユリカ役で初めて桑島法子さんの声を聞いたときも、坂本真綾さんや折笠富美子さんの声を初めて聞いたときも、体に電気が走るような感覚を受けました。何故だか、声を聞いてるだけでテンションが高くなるんですよね。名塚佳織さんの声を聞くだけで嬉しくなったり、テンションが上がったりもします。声優さんには声の演技だけでなく、声の魔力みたいなものが宿っているように僕は思えます。





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 最近で言えば、花澤香菜さんがそうでした。透き通った声と洗練されていない原石のような素朴な声、そして登場人物と見事にリンクした声、「ZEGAPAIN」のカミナギ・リョーコ役で、初めて声を聞いたその瞬間に惹かれてしまいました。「おぉ、この声だ! この声を待っていたんだ」と直感に似た、自分でもよくわからない「何か」が働いて、花澤香菜さんの声をいつの間にか追っていたんですよね。本当に言葉では説明しづらいんですけど、「声の嗜好」としか言いようがないんです。このような感覚っていうのは、僕一人だけが勝手に感じてるのかもしれませんが、他の方にとってはどうなんでしょうか。釘宮理恵さんの「釘宮病」と近いところがあるのかな。




 でも、声を聞いた瞬間に惹かれるとは一概には言えないんですよね。僕は、藤村歩さんの声を「あさっての方向。」五百川からだ役で初めて聞いたんですが、その時は何も感じませんでした。その後の「隠の王」清水雷鳴役で声聞いたときに初めて「ビビッ」っと感じて、その瞬間に藤村歩さんの声が好きになっていました。自分の「声の嗜好」の中にいつの間にか入っていたんだと思います。自分でも「声」を好きになるということがよくわかってはいなくて、何がきっかけで好きにになるのは全くわかっていないんですよね。





 今まで書いてきた「声」については、自分の印象論に過ぎませんが、「声優の声に惚れる」ということは誰にだってあるんじゃないかと、僕は思っていたりします。





・余談



 これを書いていたら気になったことがあるんですが、女性が男性声優さんのファンになるというのはやっぱり「声」を好きになるんしょうかね。それともルックスや性格等の「人物」を好きになるんでしょうか。なんだか気になるなぁ。