「ZEGAPAIN」がヒットしなかった理由を2006年の時代背景を元に考察する
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2007/03/23
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僕は、傑作SFアニメ作品だと思っているんだけど、何故だか作品の質と世間の評価にズレがあるように思えてしまう今日この頃。それで、何故ヒットしなかったかという事を考えてみる。
序盤で切った人が多かったから
当時、何故だか序盤で切る人が多かった。ゼーガペインは中盤から物凄く面白くなるスロースターターアニメだと僕は勝手に思っていて、案外多くの人はそれを知らないのではないのだろうか。特にリョーコが死亡(?)する回の引きは最高に良い。次回予告でキョウが「カミナギは死んだ」と言ったときは本当にたまげた。それぐらい中盤からのストーリー展開は見事としか言えない。
深夜向けアニメを夕方6時に放送したから
当初、こういうことを言う輩が少なからず存在した。しかし、それならエヴァはどうなるというんだ。でも、夕方ということで見れなかった人もいたのだろうか?
あまりに多く放送されたテレビアニメ作品の中に埋もれてしまったから
2006年四月期は馬鹿みたいに数多くの作品が放送されていた。視聴者は「切る」という行為を余儀なくされるので、埋もれてしまった可能性はある。
「涼宮ハルヒの憂鬱」が大ブームだったから
完全に影に隠れたといっても過言ではない。それぐらい当時のブームは異常だった。みんな踊り狂ってたし、雑誌もこぞって取り上げ、エヴァの再来だと言う雑誌も存在した。2006年上半期はハルヒ一色で、近年稀に見るほどの盛り上がりだった。しかも2006年は話題作がバンバン放送されて、ますます影が薄くなった。
ロボットアニメとしてあまりよくなかったから
CGの技術があんまし良くなかったように思える。でも、透明感のある儚い感じを作りたかったと監督は言っていたし、その狙いならCGがベストだったと思う。
ロボットアニメに似つかわしくないOPだったから
「サンライズ」ロボットアニメのOPといえば激しい感じなのだが、それに真っ向から戦った稀有なOP。素晴らしいと思うのだが、やっぱりロボットアニメのOPは勢いが必要なのかな。毎回と言っていいほど、若干アレンジが違うということも稀少な点。曲も最高である。EDも良い。
「時をかける少女」や「涼宮ハルヒの憂鬱」にSFアニメとして競合してしまったから
僕の記憶が確かなら、「時をかける少女」と「涼宮ハルヒの憂鬱」と競い合って、星雲賞をとり逃してしまったという事があったような。それでも。2006年を代表するSFアニメには違いない。
萌えキャラ要素が弱かったから
微妙に弱かったような気もする。しかし全く問題ない。あれで良かった。
難解なストーリーについていけなかったから
放送中こういう意見をネットで見かけた。でも、それほど難解ではなかったような・・・。