2009-01-01から1年間の記事一覧
去年に書いた12月30日の日記に引き続き、個人的に面白かった作品を挙げていきます。わざわざ個人的と言ってる通り、かなり自分の趣味に偏っているので、その辺はあしからず。ブログで言及したものばかりが入っており、改めて書くのもなんですが。この記事を…
第50話「獣の奏者」は、第1話「緑の目のエリン」と同じく、脚本は藤咲淳一さん、絵コンテ・演出は浜名孝行監督と布施木一喜さんとの連名になっている(第14話「霧の民」でも同じ布陣だけど、あれは一応総集編)。 作画監督には、多分シリーズ中初めての作監…
黒沼爽子と胡桃沢梅 『君に届け』第12話「恋愛感情」は、いつにも増して背景が、きらきらしていたり、どんよりしていたりと、登場人物(主に黒沼爽子と胡桃沢梅)の変化や状況が把握しやすかった。 Aパートは主に爽子の視点で話は進む。主に爽子と胡桃沢のツー…
ミラクル☆トレイン~大江戸線へようこそ~ 1 【完全生産限定版】 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2009/12/23メディア: CD購入: 4人 クリック: 27回この商品を含むブログ (27件) を見る 毎週楽しんで視聴していたのですが、一回も感想を書いてこ…
ヒマワリと窓と藤本清和と沖浦清花 第10話「…オルガンと少年の日。」には、「ヒマワリ」の描写が画面に氾濫していることが見受けられます。それは、藤本清和のバイト先(ビールの無料配布のキャンペーン)のポスターにさえも、「ヒマワリ」が組み込まれてい…
『獣の奏者エリン』第48話「リョザの夜明け」では、第7話「母の指笛」以来の、絵コンテ/演出・布施木一喜、作画監督・杉本道明の布陣となっており(演出が連名ではなくなっている)、非常に濃い内容となっていました。決戦前夜の各々の心情を描いた回でした…
『こばと。』第9話「…夏の記憶。」は、水橋なつきと森川ゆきのの女子高校生二人のすれ違いを主題として展開していきます。それに、花戸小鳩ももちろん絡んでくるわけですが、今回の小鳩は二人の仲を回復させようと一生懸命に奮闘するという感じではなく、掛…
獣の奏者エリン 1 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2009/08/05メディア: DVD購入: 2人 クリック: 63回この商品を含むブログ (30件) を見る 『獣の奏者エリン』の個人的な感想まとめみたいなものを、最終回に向けて前から少しずつ書いていたので…
『ささめきこと』第9話「ひまわりの君」について色々と書いていきたいと思います。 反復と風景と窓 アバン冒頭のファーストショット、物語の幕開けは蒼井あずさのクロースアップショットから始まる(図1)。重苦しいピアノの音が響き、背景は白と水色の2色だ…
『とある科学の超電磁砲』第9話「マジョリティ・リポート」で気になったことを色々とメモ。 佐天涙子と白井黒子 Aパート、木山春生と御坂美琴と白井黒子がファミレスにおいて会話している場面。三人が会話している中、佐天涙子はファミレスの窓ガラスに手を…
届けること 『君に届け』第8話「自主練」を観て、この物語はタイトルの「君に届け」という通り、やっぱ「届ける」物語なんだなと感じました。まずは第8話について。 第8話では冒頭から「笑うこと・笑顔」が反復され、「笑顔」というものが今回の主題の一つに…
これは前に書いた日記を元に新たに書いたものです。物語が進むにあたって加筆するかもしれません。 見ること 『ささめきこと』では見つめるという動作、対象へと送られる視線というものが第1話から視聴者の目を引く。 まず第1話のアバン、夕日に照らされる放…
第43話「獣ノ医術師」なかなか面白かった。エリンが獣の医術師として生きていく決意をするという結構重要な回だった気がする。 ・Aパート冒頭でのリランを外に出す場面と、Bパートラストでの同じくリランを外に出す場面の対比が良かった。Aパート冒頭、降り…
色彩と光と風 第5話「決意」で目にとまるのは、「光の明と暗」、そして「色彩」。登場人物たちの心理状態にリンクしているかのように、画面に映し出される光と色彩は変化していく。 Aパートは「わたし、どうしたらいいの」という黒沼爽子の台詞と共に始まる…
Aパート、白井黒子と初春飾利は車上荒らしを発見する。 黒子は初春に「応援が来るまで待機を」と引きとめられながらも、「問題ない」と車上荒らしへと向かう。「車上荒らしが何人いるかわからないので気をつけて」と初春は黒子に注意を促すが、「何人来よう…
『君に届け』第4話「噂」ついて色々と書いていきたいと思います。 表情 第4話「噂」では、黒沼爽子と吉田千鶴・矢野あやね・風早翔太達に生じた「ズレ」を主題の一つとして展開していく。ここでの「ズレ」とは意思の不疎通であり、今回爽子と吉田達は流され…
『ささめきこと』第3話「ファーストキス」について色々書いていきたいと思います。 ウルトラマンの面と夕焼け 前に書いた「ささめきこと 第1話「ささめきこと」が面白い」と「『ささめきこと』第2話が面白い〜視線のやりとりと細かい仕掛け〜」を踏まえて書…
『こばと。』第3話「…雨の贈りもの。」について色々書いていきたいと思います。短めに。 雨の風景 第3話のタイトルにもなっている「…雨の贈りもの。」という通り、「雨」の描写が第3話では頻出し、「雨」が小鳩に「贈りもの=人との出会い」を届けてくれると…
『ささめきこと』第2話「かわいいひとたち」が面白かったので、色々書いていきたいと思います。 視線 前回書いた「ささめきこと 第1話「ささめきこと」が面白い」の視線の話の続き。 前回記した通り、『ささめきこと』では、相手に送る一方的な視線、盗視(…
河原、風景 Aパート冒頭、第1話が回想され、緑の木々の木漏れ日から、灰色の雨雲へと映像は切り替わる。灰色の雨雲からカメラがパンダウンすると、河原の土手を傘をさして歩く黒沼爽子がロングショットで捉えられる(図1)。爽子は、雨に打たれている捨てら…
走る・逃避 Aパート冒頭、恒子は夫の面会を終え、走りながら急いで店へと出勤する。 主人公・葉蔵は、特高の小菅に追われ、逃げ走っている。 恒子は店へと出勤するために走るのだが、その髪を振り乱しあまりにも必死に走る姿は「何か」に追われ、それから逃…
急いで書いたので、後で加筆・修正するかも。 視線を送ること、盗視すること アバン、村雨純夏と風間汐は、教室でキスをしている二人の女子生徒を思わず目撃してしまう。純夏と汐は咄嗟に扉の影に隠れる。そこで、汐の手が純夏の手に触れる。教室でキスをし…
場所 いつもは元になっている場所については全く言及していませんが、今回は知っている場所というか、よく行っていた場所(引っ越したので今は行っていませんが)なので「とある魔術の禁書目録」&「とある科学の超電磁砲」の聖地について色々と。 この2作品…
けんぷファー 第1話を視聴して気になったことのメモ。昨日の日記でも書きましたが、「青」と「赤」について。 主人公の瀬能ナツルのイメージカラーと言えば、髪の毛や瞳の色に表される「青」。ベッドの掛け布団や寝間着、下着の色まで「青」で統一され、強調…
高坂潤平役の浅沼晋太郎さんがいい感じだなぁ。 ほどよいコメディが、視聴していて気分を安心させる。川口敬一郎監督のギャグ・パロがどぎつくないと見やすい。 猫たちがかわいい。ニャンコマスターは山根まさひろさん。にゃんこ先生曰く、「デブ+目つきが悪…
結構面白い。1話目を観る限りなかなかよく出来ていると思う。 一貫として「赤」のイメージと「青」のイメージを対比させてるあたりとか。 Aパート冒頭のあまりにも唐突で不条理な導入に、散々聞きなれている野村道子さんを持ってくることもなかなかだなぁと…
ラストについて思ったこと。ちょっと急いで書きすぎたかな。 彼は死に、彼女は新しく生まれた。玲二は死にましたが*1、幸福な結末(言い過ぎかな)だったんじゃないかと僕は感じました。 玲二と江漣 荷馬車に乗った刺客(?)に玲二が撃たれてしまうわけなん…
アカウントを取って約1年くらいほったらかしにしていたのですが、新たに始めようと思います。ブログに書くほどじゃない一言程度の短いアニメ感想を書きたいなと最近思っていたので、再開しようかなと。 ブログの補完的なものとして使おうと思っているのでフ…
気になったことを色々と。 蝶 第36話では、「蝶」が頻出する。この「蝶」のイメージが明確な何かを示しているのかというと、それは定かではない。「蝶」は、エリンの喜びを表したり、卒舎ノ試しに受かった学童たちの喜びを表したりするが、他の場面では会話…
マリンと夏音の別れから終幕までの流れが良かった。 マリンと夏音 Bパート、マリンと夏音が海辺で別れる場面。 ウリンや松本が海へと帰り、夏音とマリンの二人きりとなる。二人は自然と抱き合い、身体を交錯させる。彼女らの身体の接触は互いの心を通わせる…