2015年を振り返って〜TVアニメベスト10〜

去年に引き続き今年も。 選んだ理由は、後日挙げます。 『SHIROBAKO』 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』 『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編』 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』 『放課後のプレアデス』 " titl…

『心が叫びたがってるんだ。』

観てきました。素晴らしかったです。 肌理細やかな描写の数々が良かった。登場人物の所作一つ一つが意味を持っており、それが人物造形を豊かにしている。 演出面もこれまた良かったです。 作中、「殻」のモチーフが度々登場する。 成瀬順は、自分が発した言…

『アイドルマスター シンデレラガールズ』第1話 シンデレラたちの始まりに

高雄統子監督のテレビアニメ初監督作品であり、期待していた作品。 第1話を見た感想はというと、高雄統子監督らしいシャープな画面作りで、見応えがあるものだった。レイアウトもかっちりと決まっており、かっこいい。 2011年に放送された『アイドルマスター…

2014年を振り返って〜TVアニメベスト8〜を選んだ理由について

前の記事で書かなかった8作品を選んだ理由を書いていきます。 『凪のあすから』 『true tears』、『花咲くいろは』と並ぶP.A.WORKSの傑作作品だと僕は思います。 岡田麿里さんの脚本も、篠原俊哉監督も素晴らしかった。 第1部と第2部で構成された2部構成にな…

2014年を振り返って〜TVアニメベスト8〜

去年に引き続き今年も。簡易版で挙げます。 面白かった作品はかなりあったのですが、心に刺さった作品はこの8作品しかありませんでした。 『凪のあすから』 『一週間フレンズ。』 『ピンポン THE ANIMATION』 『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダ…

『天体のメソッド』の演出について

『天体のメソッド』第7話まで視聴して。作中の演出について色々と。 ●第7話においてのキリゴンの立て看板の演出がなかなか良かった。 ノエルはふとしたことからキリゴンの立て看板を壊してしまう。 壊してしまった立て看板をノエルと湊太が修理をする。いび…

『グラスリップ』についてのメモ

「SHIROBAKO」について、書こうと思っていたけど、「グラスリップ」についてまだ書いていなかったので、こちらを先に書く。 第1話を見た時、この作品は「true tears」のようなちょっとドロッとした恋愛物になるのかなと思ったけど、最終的にはそんなことはな…

『天体のメソッド』第1話 すべては彼女たちの再会のために

面白かったので、その感想を。 ストーリー展開はオーソドックスで目新しいものはなかったが、肌理細かい仕事がなかなか良かった。久弥直樹さんの仕事は「sola」しか知らないが、これまた「空」をテーマにした作品。「sola」も7年前の作品だ。 ファーストショ…

久しぶりの更新

去年のように更新が滞っていましたが、またぼちぼち更新していこうと思います。 忙しかったですが、アニメはなんとか見ていました。 面白い作品が多くて、時間のやりくりが結構大変でした。

『凪のあすから』第17話 阿部記之演出の秀逸さ

素晴らしかった。 他の回とはちょっと違う異質な回だったように思えた。 他の回では(篠原俊哉監督の回など)、構図+カット割り+人物の芝居で見せていくのが多かったように思えるが、今回はカット割りの部分にカメラワークが入れられたように感じた。つま…

『凪のあすから』 5年後の世界について

『凪のあすから』は、第14話「約束の日」から、おふねひきから5年後の世界が描かれている。 1クール目では、海の世界の光たちと陸の世界の紡たちとの異種間の交流が描かれていた。違う世界で生きていた者たちがどうやって交わっていくのか。互いの違いから生…

『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』の細やかな描写

気になったので色々と。 TST登場以降はとんでもない展開だが、前半部分の細やかな描写がなかなか良かった。 台詞で説明せずに映像で表現していくのが好印象。 Aパート。主人公・神前夕哉の起床のシーン。夕哉の机の上が映し出され、そこにおそらく速水もこみ…

2013年を振り返って〜TVアニメベスト10〜

去年に引き続き今年も挙げていきたいと思います。2012年放送開始でも、2013年に終了した作品は10作品の中に入れています。 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』 僕が今年のTVアニメ作品でもっとも衝撃を受けたのは、これでした。1期ほどの映像の切れはな…

『境界の彼方』 二人が「出会う」ということ

神原秋人と栗山未来の出会い 最終話を見終えての全体の感想を。 『境界の彼方』で、印象的だったのは、「出会う」ということだった。誰かと誰かが出会い、出会った者同士が変わっていく。それは、物語としてはよくあることだとは思うけど、この作品では、そ…

『ゴールデンタイム』第7話 中野英明のメモ

中野英明さんについて軽くメモ。 僕が、中野英明さんの名前が気になったのは、『イクシオンサーガDT』第20話の時だった。 この回は、他の回とはかなり毛色の違うもので、かなり異質な回だったと思う。ヒメとジャグラバークのドラッグ感溢れるやりとりは、見…

『境界の彼方』 小川太一のメモ

『境界の彼方』第6話「ショッキングピンク」を視聴して。小川太一さんについて軽くメモ。 Bパート、学校屋上で妖夢討伐のための歌をイヤホンで聞くシーン。ここで、ちょっとだけ「ジャンプカット」(厳密云うとジャンプカットじゃないのかもしれないが、適当…

『境界の彼方』 テーマについてのメモ

第5話までを視聴してのメモ。 『境界の彼方』で、繰り返し言われているのが、「他者との違いからくる孤独」であり、いかにそれを克服していくのかがこの作品のテーマの一つだと思う。 栗山未来は、自分の血を操るという特異な能力から、他者から忌避され続け…

『凪のあすから』 岡田麿里と篠原俊哉の脚本と演出の巧さ

第1話「海と大地のまんなかに」、第2話「ひやっこい薄膜」を視聴して。 めちゃくちゃ面白かったです。 P.A.WORKS作品で、久しぶりにワクワクしました。『true tears』、『花咲くいろは』に次ぐ、傑作の予感がする。 『花咲くいろは』以来の岡田麿里さんの参…

『境界の彼方』について 

待ちに待った石立太一さんの初監督作品である。キャラデザは、門脇未来さんだ。 京アニにとって、アクション物の作品は少ない。『フルメタル・パニック! The Second Raid』でのロボットバトルアクションや『MUNTO』でのファンタジーバトル、最近で云えば『中…

久しぶりの更新

日々が忙しすぎて、更新できずにいました。 アニメはなんとか見ていたので、これから徐々に更新回数を増やしていきたいと思います。

出合小都美のTVアニメOP・EDコレクション

今、驚異的な数でOP・EDのコンテ・演出をしている出合小都美さん。 前期は、2本(OP1本、ED1本)。今期に至っては、3本のコンテ・演出をしている(ED3本)。僕は、担当したその数に「どんだけ!」と驚いてしまった。 OP・EDのセンスの良さで、引っ張りだこの…

『たまこまーけっと』 リアリティとファンタジーの同居

『たまこまーけっと』第3話「クールなあの子にあっちっち」までを観て。 第3話で、山田尚子監督がコンテに参加しなくなると第1話・第2話の少女+可愛らしさが急に鳴りを潜めるのが面白かった。ここまで雰囲気ががらっと変わるものなのか。山田尚子監督の独特…

『たまこまーけっと』第2話 山田尚子監督の映像で語るということ

『たまこまーけっと』第2話「恋の花咲くバレンタイン」を視聴して、気になった描写があった。 それは、たまこともち蔵が糸電話で会話をするシーン。なぜ、二人は携帯電話や固定電話を使用せずに、わざわざ糸電話で話さなければならないのか。確か、たまこは…

『たまこまーけっと』と山田尚子監督らしさ

『MUNTO』に続く、自社オリジナル作品である『たまこまーけっと』。 第1話「あの娘はかわいいもち屋の娘」は、山田尚子監督らしさが満載の回だった。 『可愛らしさ』が全編に渡って溢れている。それは『けいおん!』のときよりも、積極的に描かれており、『…

『D.C.III 〜ダ・カーポIII〜』のシャフトスタイル

第1話「サクラサク」を視聴して。 脚本/山口伸明、コンテ/石倉賢一、演出/奥野耕太、作画監督/西尾公伯。 Aパートの冒頭、新聞部部室でのシーン。ぶつ、ぶつと切っていくカットのリズム、やけにカットを割るのなぁと思っていたら、無駄というか入れなくても…

話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選

今年もkarimikarimiさんの「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」を選んで見ようと思っていたのですが、結局8選になってしまいました・・・(8選しかどうしても思い浮かばなかった)。 理由は、簡単に一言だけ。 『ブラック★ロックシューター』第4話「いつか夢見…

2012年を振り返って〜個人的TVアニメベスト10〜

去年に引き続き今年も。今年も簡易版で(選んだ理由は割愛)。 『DOG DAYS'』 『めだかボックス アブノーマル』 『中二病でも恋がしたい!』 『夏色キセキ』 『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』 『AKB0048』 『モーレツ宇宙海賊』 『ゆるゆり♪♪』 『氷菓』…

2012年の京アニについて

今年の京都アニメーションについて思ったことのメモ。 2012年は、『氷菓』(2012年4月〜9月)と『中二病でも恋がしたい!』(2012年10月〜12月)の2作品が放送されました。 氷菓 限定版 第1巻 [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2012/06/29メディア:…

『中二病でも恋がしたい!』 現実に立ち向かうために、自分の世界を変えるための中二病

最終話「終天の契約(エターナル・エンゲージ)」、面白かったです。 京アニがここまでド直球の青春ストーリーをするとは思わなかった。中二病というちょっと変わった題材を主題にしてはいるが、根底にあるのは思春期の少年少女が悩み、喜び、躍動するという…

『ガールズ&パンツァー』 水島努監督の多作家と手際の良さ

『ガールズ&パンツァー』と水島努監督について思ったこと。 水島努監督の最近の仕事っぷりは凄まじい。 昔からコンスタントに監督をやっていたけど、2011年4月に放送された『よんでますよ、アザゼルさん。』から、『BLOOD-C』(2011年7月)、 『侵略!?イカ娘…