2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年を振り返って〜個人的TVアニメベスト10〜

去年に引き続き今年も。今年も簡易版で。一言だけ。 ・『花咲くいろは』 2011年の作品で一番好きです。たくさんの元気をもらいました。多くの人に見てもらいたい作品。 ・『俺たちに翼はない』 毎回テンションが高いノリノリな感じで、視聴していてまったく…

話数単位で選ぶ、2011年TVアニメ10選

視聴していない作品が多いのですが、今年も選んでみようと思います。簡単に一言だけ。 ・『花咲くいろは』最終話「花咲くいつか」 脚本/岡田麿里、コンテ/安藤真裕、演出/安藤真裕・安斎剛文・許螬、作監/川面恒介・小島明日香・天崎まなむ ラストで号泣した…

『アイドルマスター』ついてのまとめ

アイドルマスター 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2011/10/27メディア: Blu-ray クリック: 96回この商品を含むブログ (70件) を見る TVアニメ作品『アイドルマスター』全話観終わっての感想のまとめ。 シリーズ演出…

高雄統子の凄み〜『アイドルマスター』第24話「夢」〜

脚本/土屋理敬、コンテ・演出/高雄統子、作画監督/赤井俊文。 鬼気迫る凄みを持った素晴らしい回だった。 高雄統子さん切れまくっている。これは、すごい。 Aパートは陰影を強調した照明設計となっており、「影」が強く印象される。春香が仕事を休むまでの間…

『ましろ色シンフォニー』と細末なこと

第10話までの感想を簡単にメモ。 『ましろ色シンフォニー』では、些細な出来事が登場人物たちに大きな影響を与えているように思える。 例えば、相手を下の名前で呼ぶことがそれにあたるだろう。親しくなったから相手を苗字ではなく名前で呼ぶことは、この作…

巧みな春香の心理描写〜『アイドルマスター』第23話「私」〜

脚本/白根秀樹、コンテ/舛成孝二、演出/高橋正典、作監/飯塚晴子・山口智。 961プロの妨害が終わり、第22話「聖夜の夜に」からは春香にスポットを置いたエピソードが展開される。第22話で示されたように、765プロの面々は今や大人気アイドルとなっており、そ…

『君と僕。』第10話「on your mark」のメモ

脚本/花田十輝、 コンテ/島崎奈々子、演出/越田知明・島崎奈々子。 良き回でした。 千鶴と茉咲の描写が良かったです。 アバンでの千鶴のモノローグで示されるように、彼は心に何かひっかかりを覚えている。本人に自覚はないが、どうやら茉咲のことが気になっ…

『アイドルマスター』第20話「約束」のメモ

気になったので短めにメモ。 脚本/土屋理敬、コンテ/高雄統子、演出/原田孝宏、作監/松尾祐輔。 高雄統子さんらしい緻密なカット割りと画面構成だった。 夕暮れや夜や閉め切った部屋などの場面が多く、明るい場面は少ない。どこか暗い印象を受ける。他の回よ…

今期視聴中のアニメ作品

現在視聴している今期の作品を面白い順に並べると、 『ましろ色シンフォニー』『Fate/Zero』『ベン・トー』 『UN-GO』『君と僕。』『僕は友達が少ない』『ギルティクラウン』『ラストエグザイル 〜銀翼のファム〜』 『真剣で私に恋しなさい!!』『たまゆら〜h…

『ましろ色シンフォニー』のメモ

久しぶりの更新。 今期の作品で気になっているのが、『ましろ色シンフォニー』。 前の日記でも書いたが、第1話「ましろ色の出会い」Aパートでの新吾と桜乃と愛理の三人での携帯電話のやりとりが見事だったので、そこから気になって毎週欠かさず視聴している…

今期のアニメについて

忙しくて時間がうまくとれなかったけど、なんとか今期始まった作品を一通り視聴し終えた。 今のところ視聴した作品は、 『機動戦士ガンダムAGE』、『たまゆら〜hitotose〜』、『WORKING'!!』、『P4 persona4 the ANIMATION』、『C3-シーキューブ』、『君と僕…

真っ直ぐに走る女の子〜『花咲くいろは』最終話「花咲くいつか」〜

走る、電車、直線 最終話を見終えての全体の感想を。 前にも書いたが、松前緒花は物語中ずっと走っている。第1話から最終話まで彼女は全力で走り続ける。『花咲くいろは』の主題は、走ること。ここまで、主人公がずっと走っている作品はそうそうない。 僕は…

石浜真史のオープニング・エンディングのメモ

『べるぜバブ』のEDを見てふと思ったので簡単にメモ(ちなみに、僕はべるぜバブを全く視聴してなく、たまたまEDを見たら石浜真史さんだったのでちょっと驚いた。やってたの結構前からっぽいですね。全然知らなかった)。 石浜真史さんが手掛けたOP・EDと云え…

『花咲くいろは』第24話「ラスボスは四十万スイ」のメモ

脚本/岡田麿里、コンテ・演出/篠原俊哉、作監/伊藤依織子。 短めにメモ。 Aパート。公園のシーン。緒花たちにとって、告白=公園なのね。 コーンの話。孝一は缶に入ったコーンは絶対に取る。でも、もう孝一はそれをしないと云い、取れないコーンはそのままに…

『アイドルマスター』第9話 山内重保についてのメモ

気になったので、山内重保さんについてのちょっとしたメモ。 山内重保さんのコンテ・演出回は、わかりづらいというか、ちょっとだけ見にくい。 一般的な場合。場面転換をしての初めのショットは、ロングショットで「ここはこういうところですよ」という状況…

『それでも町は廻っている』第9巻 歩鳥と紺先輩と食事

それでも町は廻っている 9 (ヤングキングコミックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2011/08/31メディア: コミック購入: 21人 クリック: 673回この商品を含むブログ (105件) を見る 第9巻を読み終えました。 第71話「歩く鳥」が特に良か…

『花咲くいろは』第22話「決意の片思い」のメモ

脚本/岡田麿里、コンテ/橋本昌和、演出/倉川英揚、作監/小島明日香。 気になったことをいろいろメモ。 Aパート。崇子に朝早くに起こされた緒花と民子。民子が寝間着から仕事着に着替える姿を捉えたショット。 何もつけていないの? 民子らしいと言えば、民子…

『花咲くいろは』第21話「蘇る、死ね」のメモ〜岡田麿里〜

気になったことを短めにメモ。 脚本/岡田麿里、コンテ/入江泰浩、演出/安斎剛文、作監/吉田優子・川口千里。 岡田麿里脚本はどうしてこうも「あ、岡田麿里さんの脚本だ」とすぐにわかるのだろう。今回もすぐにわかった。第18話「人魚姫と貝殻ブラ」も同じく…

『アイドルマスター』第7話「大好きなもの、大切なもの」 舛成孝二と肌理細やかさ

脚本/土屋理敬、コンテ/舛成孝二、演出/高橋正典、作監/山口智。 『アイドルマスター』第7話「大好きなもの、大切なもの」のAパート、高槻やよいの自宅に我那覇響と水瀬伊織がご飯を食べに行く辺りから既視感を覚えた。どこかで見たことのある肌理細かい庶民…

『輪るピングドラム』第5話「だから僕はそれをするのさ」のメモ

コンテ/幾原邦彦、演出/そ〜とめこういちろう、作監/馬場充子・西位輝実。 面白かった。ちょっと感動した。 冠葉の少年時代の回想シーン。陽毬は熱が下がらず、危険な状態に陥っていた。最悪なことに救急車が全部出払っており、陽毬を病院に連れていけない。…

『BLOOD-C』第4話&第5話のメモ

短めにメモ。 徐々に日々が変調していく展開が面白い。 『BLOOD-C』第1話から第4話までの主な話の流れは、「登校→学校→下校→戦闘」というものだ。それに加え、登校中に沙夜が歌を歌うというのもお約束。 沙夜にとっての日常というものは、「登校→学校→下校→…

『花咲くいろは』第18話「人魚姫と貝殻ブラ」のメモ

巧く綺麗にまとまった素晴らしい回だった。気合が入っている回だったように思える。岡田麿里さんの脚本もさることながら、篠原俊哉さんのコンテ・演出がとてもよかった(コンテ・演出は本作中初めて)。 気になったことをメモ。 細部まで行き届いた描写の数…

今期視聴中のアニメ作品

現在視聴している作品を面白い順に並べると、 『花咲くいろは』『セイクリッドセブン』『ゆるゆり』『うさぎドロップ』『BLOOD-C』『輪るピングドラム』 『ぬらりひょんの孫 千年魔京』『神様のメモ帳』『NO.6』『日常』『猫神やおよろず』 『バカとテストと…

『花咲くいろは』第17話「プール・オン・ザ・ヒル」のメモ〜西村純二〜

気になったことをメモ。 脚本/西村ジュンジ、コンテ/西村純二、演出/太田知章。 第16話「あの空、この空」に続く前後編の後編。 第16話と第17話は若旦那と女将のエピソードだ(崇子と若旦那のエピソードでもある)。 女将は皐月に喜翠荘を継いで欲しいと考え…

『花咲くいろは』のOP 計算された視線の誘導

第2期OPについて とにかく走る。ひたすらに緒花は走り続ける。まるで停止すると死んでしまうんじゃないかと思うくらい、せわしくなく彼女たちは動き回る。時には自転車で、時には電車で、ずっと動き続ける。『花咲くいろは』のテーマの一つが「走る」だとい…

『うさぎドロップ』第1話 さりげなく見事な二人の距離の縮まり方の描写

第1話「りんどうの女の子」について思ったことを。 脚本/岸本卓、コンテ・演出/亀井幹太、作監/山下祐。 大吉とりんが、心理的にも身体的にも徐々に接近していき最後に心を通わせる描き方が見事だった。 庭の意味、時計、光と影 祖父の自宅の玄関先で大吉と…

『BLOOD-C』第1話 水島努監督の理知的な画面構成

『BLOOD-C』第1話「あまつかせ」を見ていて思ったこと。 『おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜』第12話「9回」を見て確信したことなのだが、水島監督はまったく無駄がないというか、一つ一つのショットに的確な意味を与えていて、理知的な画面構成とカット…

『ゆるゆり』第1話「中学デビュー!」のメモ〜太田雅彦的な第1話目〜

『ゆるゆり』第1話「中学デビュー!」を見ていて思ったことをメモ。 Aパート。「娯楽部って何をするの?」というあかりの問いに対して、「好きにだらだらするだけだよ〜」と京子が答え、「え〜」とあかりが返す1カット。激しく動くカメラワークを見てなんだか…

『日常』OPのメモ

新OPついてのメモ。 見たときなんだか違和感があった。 登場人物たちがなんかやけに角ばっている感じがしたのだ(全部ではないけど)。カクカクした感じ(特に手が)。前のOPでは丸っこいイメージだったのに、今度はやけに角ばっている。 これとか(手が角ばっ…

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』最終話「あの夏に咲く花」のメモ

長いかくれんぼの終わり 泣く、叫ぶ、走る。感情が大爆発するエモーショナル回。 登場人物たちは、顔をくしゃくしゃにして涙を流し、大声で叫び、ひたすら走り回る。そして、今まで抑えていた自分の想いを吐き出し、剥き出しの自分をさらけ出す。 ド直球の内…