2012-01-01から1年間の記事一覧

話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選

今年もkarimikarimiさんの「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」を選んで見ようと思っていたのですが、結局8選になってしまいました・・・(8選しかどうしても思い浮かばなかった)。 理由は、簡単に一言だけ。 『ブラック★ロックシューター』第4話「いつか夢見…

2012年を振り返って〜個人的TVアニメベスト10〜

去年に引き続き今年も。今年も簡易版で(選んだ理由は割愛)。 『DOG DAYS'』 『めだかボックス アブノーマル』 『中二病でも恋がしたい!』 『夏色キセキ』 『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』 『AKB0048』 『モーレツ宇宙海賊』 『ゆるゆり♪♪』 『氷菓』…

2012年の京アニについて

今年の京都アニメーションについて思ったことのメモ。 2012年は、『氷菓』(2012年4月〜9月)と『中二病でも恋がしたい!』(2012年10月〜12月)の2作品が放送されました。 氷菓 限定版 第1巻 [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2012/06/29メディア:…

『中二病でも恋がしたい!』 現実に立ち向かうために、自分の世界を変えるための中二病

最終話「終天の契約(エターナル・エンゲージ)」、面白かったです。 京アニがここまでド直球の青春ストーリーをするとは思わなかった。中二病というちょっと変わった題材を主題にしてはいるが、根底にあるのは思春期の少年少女が悩み、喜び、躍動するという…

『ガールズ&パンツァー』 水島努監督の多作家と手際の良さ

『ガールズ&パンツァー』と水島努監督について思ったこと。 水島努監督の最近の仕事っぷりは凄まじい。 昔からコンスタントに監督をやっていたけど、2011年4月に放送された『よんでますよ、アザゼルさん。』から、『BLOOD-C』(2011年7月)、 『侵略!?イカ娘…

『中二病でも恋がしたい!』第11話 横構図とカメラの引き

素晴らしかった。今までの回で1、2を争う出来だ。カット割りもさることながら、レイアウトも良い。 冒頭から痺れた。 アバン。色彩が乏しい世界。灰色の世界の中、眼帯を外した立花が登場する。第11話「片翼の堕天使(フォーリン・エンジェル)」は、全編に…

『中二病でも恋がしたい!』 落ちてくるヒロインを受け止める主人公

第9話「混沌の…初恋煩(カオス・ハート)」までを観て。 『中二病でも恋がしたい!』では、ある行為が繰り返し描写される。 それは、落ちてくるヒロインの六花を、主人公・勇太が受け止めるという描写だ。 第1話「邂逅の…邪王真眼」のアバン。満月の夜、中二…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 身体的距離と心理的距離、そして壁

Shiro SAGISU Music from“EVANGELION 3.0"YOU CAN(NOT)REDO.アーティスト: 鷺巣詩郎,サントラ出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2012/11/28メディア: CD購入: 64人 クリック: 2,558回この商品を含むブログ (61件) を見る 観てきて思ったことを。 今回…

『となりの怪物くん』第7話のメモ

第7話「2人の距離」が面白かった。コンテ・演出は、出合小都美さんだ。素晴らしい出来栄え。その中でも、雫とハルの窓越しでの会話シーンや雫とハルの階段でのシーンのカット割りが良かった。 ・・・・ アバン。前景に水が滴る水道蛇口、後景に椅子に座って…

『中二病でも恋がしたい!』第6話のメモ

Aパート、遮断機前でのシーン。ここが良かった。 第6話で、このシーンだけ浮いており、独特の雰囲気がある。 シーン中、六花の表情は隠され、意図的に描写されない。六花は、「風がくる」という旨のことしか言わず、六花がどういう心情でいるかよくわからな…

『中二病でも恋がしたい!』 自分らしくと中二病

第5話「束縛の…十字架(ハード・スタディ)」を観て。 第5話を視聴したとき、印象的なレイアウトやケレン味ある見せ方、躍動感やかっこよさから山田尚子さんか内海紘子さんかと思っていたら、後者だった(こういう派手な見せ方は京アニでこの二人ぐらいしか…

『中二病でも恋がしたい!』の気になった描写

『中二病でも恋がしたい!』第4話まで視聴して。気になった描写を挙げていく。 六花の子供っぽい描写の数々。足をバタバタしたり(小学生はしても、高校生はしないだろ)、靴を脱いで電車の外を見たり、勇太のバッグに掴まりローラーシューズで移動したりとか…

『さくら荘のペットな彼女』第3話の気になったあれこれ

毎週楽しみにしている作品。OPもEDも好きだ。 みんなが集まって、OP曲に合わせて手を叩いている所が好き。手の動作によってリズミカルで小気味良く出来上がっているし、青春だなぁと見ていると幸せな気分になる。 EDへの入り方も毎回素晴らしい。君と僕のOP…

出合小都美のOP・EDのメモ

『となりの怪物くん』のOPを観て思ったことを簡単にメモ。 『となりの怪物くん』で方向性が確定したというか、出合小都美さんのカラーがはっきりしたなと思った。 カラフル+可愛らしい小道具という感じ。乙女、女性らしい。 『神のみぞ知るセカイ』辺りでそ…

近況

簡単に更新。 忙しくて更新が滞っていました。 今期終了した作品では『DOG DAYS'』と『氷菓』と『ゆるゆり♪♪』が面白かったです。一度決めたスタイルをやり通すということに、成功した三作品だと思います。途中でブレたり、徹底的にやれなかった作品が今期は…

最近のTVアニメで気になる人

簡単にメモ。最近気になっている人について。 山崎みつえ 山崎みつえさんのことは、一昨年も書いたけど、今はあの時よりもすごくなっている。『輪るピングドラム』の時のぶっ飛び方。明らかに他の方の回よりも突き抜けている。ちょっと狂気があるというか、…

『氷菓』 京アニ演出家のスタイルの違い

『氷菓』第17話「クドリャフカの順番」までを観て。演出家によって、そのスタイルが結構違うなと感じた。 「人物に芝居をさせて表現するスタイル」と「カット割りやレイアウトで表現するスタイル」の二つがあると思った。第17話「クドリャフカの順番」のコン…

『ゆるゆり♪♪』第7話のメモ

コンテ・演出/三原武憲。 三原武憲さんが参加する回はどれも面白い。第3話「チョコと涙と女と女と磯辺揚げ」なんて、めちゃくちゃ面白かったし(櫻子の描写が素晴らしい)。 今回もすごくよかった。登場人物の描き方が巧いとうか、いつもよりも人物がキュー…

『氷菓』 坂本一也回の折木奉太郎と福部里志の関係描写

『氷菓』第16話「最後の標的」を見終えてちょっと驚いた。坂本一也さんって、こんな派手というか、凝った見せ方する人だったけか? 第11話「万人の死角」でも派手な見せ方をしていたけど、今回もかなり目立つものだった。今までは堅実というか、こういう目立…

『おおかみこどもの雨と雪』 物語の語り方

おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)作者: 細田守出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/06/22メディア: 文庫 クリック: 359回この商品を含むブログ (87件) を見る 『おおかみこどもの雨と雪』を観てきました。面白かったです。…

『夏雪ランデブー』第2話のメモ

面白かった。 コンテ・演出は、乗りに乗っている山崎みつえさんである。この面白さは、原作の良さなのか、山崎みつえさんなのか。 手が印象的な回だった。 『泣きたいのは、こっちだ』 島尾篤は六花のすぐそばにずっと一緒にいるのに、彼女に触れることも、…

『氷菓』と京アニのメモ

『氷菓』を視聴していて思ったこと。 太田里香さん、小川太一さんのコンテ・演出回を視聴する。おそらく御二人にとって初めてのコンテ・演出回(もしかすると既にしているのかもしれないが)。けいおん2期から内海紘子さんが、日常から河浪栄作さんがコンテ…

『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』 あまりにもかっこよすぎる少女たち

第11話「決意」 脚本/浦畑達彦、コンテ/北條史也・セトウケンジ、演出/中川淳。 熱い、熱すぎる。燃えた。 「痛快」という一言に尽きる回。 もう負けることはわかっている。宮永照の圧倒的な、絶対的な強さにはまったく歯が立たない。足もとにも及ばないほど…

『君と僕。2』第12話「赤裸々」

面白かった。良き回でした。感想を箇条書きで。 ・第6話「Colorless blue」もよかったが、こっちの方が良いかも。この作品って、女性が絡んでくるとかなり面白くなる。第1期の第7話「りんごのとなり」然り。 ・カット割りで静奈が要をちゃんと見ていたことを…

『氷菓』 芝居の豊かさと細緻さ

僕は氷菓の肌理細やかな描写が好きだ。その細かい描写は、氷菓に限らず京アニ作品全般に云えることだが、氷菓はどの作品よりも一歩前に進んでいるように思える。 僕の印象として氷菓は地味目の物語に思える。突拍子もないことが起きるわけじゃないし、派手な…

『黄昏乙女×アムネジア』第6話「復讐乙女」のメモ

脚本/関根アユミ、コンテ/坂本隆、演出/山口頼房、作画監督/野田めぐみ・高橋賢・竹森由加・もんちあきら 簡単にメモ。 かなり面白かった。見せ方が良い。大半のカットが奇抜な見せ方だった。 アカヒトの怪談の話が進むにつれ、時刻は昼間から夕方へと変化し…

『さんかれあ』畠山守監督のメモ

第6話「あなたに…出会えたから」を視聴して気になったので、畠山守監督について簡単にメモ。 前の記事で書いたことだが、畠山監督のコンテの時って、横構図のフルショット又はロングショット+対称的なレイアウトが必ず入ってくる(二人での会話シーンに多く…

アニメにおけるメガネ描写についてのメモ

短めにメモ。 『謎の彼女X』第4話「謎のガール・ミーツ・ガール」に登場する丘歩子の眼鏡。眼鏡のレンズによって、顔の輪郭が凹んでいる(ちなみに上野公平も輪郭が凹んでいる)。 この輪郭の凹みの描写が気になった(強度の近視だと輪郭の凹みが大きくなる…

『さんかれあ』の気になった描写

第1話「私が…ゾンビに…なったら」から第4話「普通の…女の子…まで」を視聴してのメモ。 ・ラブコメ作品であるとは思うけど、どこか影がある。キャラデザもキャッチーなもので、明るい感じだけど、それに反してストーリーはどこか重苦しい。父親の異常な愛から…

『氷菓』第1話「伝統ある古典部の再生」 洗練された細密な描写の数々

京都アニメーションの新作。武本康弘監督&賀東招二さんのタッグ。 まず印象的だったのは、照明設計。自然光を強く意識させる照明設計を終始徹底させる。快晴の中では、夕日の中では、曇天ではどう光が差し込むのか。それを全編に渡って計算し、見事に表現し…