「アニメーションノート no.11」面白かったです。特に「魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜」の背景について
アニメーションノート no.11―アニメーションのメイキングマガジン 巻頭大特集:崖の上のポニョ 特集:(女子アニメ!)西洋骨董洋 (SEIBUNDO Mook)
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ジブリの「崖の上のポニョ」特集本なのですが、それとは別の「魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜」の記事が良かった。今まで気になっていた実写風の背景について詳しく書かれていて、とても興味深かったです。
撮ってきた写真を背景に使っていたことはわかっていたのだけど、それがどのようにして背景に使われているのかは不明だった。どうやら、監督自ら美瑛や下北沢に足を運び、そこで撮ってきた写真のレイアウトを使って一から背景を描いているらしい。僕は「写真を加工してそのまま背景に使っている」などと全く訳のわからないことを喚いていた事がとてつもなく恥ずかしくなった。ちなみに、「レイアウトは原画を担当するアニメーターが紙に手書きするのが通常のスタイル」なんだそうです。
背景を描いているのは、美術監督・飯島寿治さんが2004年に設立した竜美堂。写真をそのまま丸写しにはせず、その時々の場所の状況に合わせて調整して仕上げているらしい。例えば、第一話で登場したビニールハウスは、昼間の写真しかなく、飯島美術監督が夜の映像を想像して描いたそうだ。それにしても、昼間の写真から、よくあんなリアルな夜の背景を描けるものだ。第一話を見たとき、光と影のコントラストが絶妙すぎて驚いたし、ビニールハウスだからハウスの中にあるものが光に当たって、外から透けて見えてるんだよね。そこを逃さず想像して描写している所なんて「凄い」としか言いようがない。
北海道や下北沢の風景は写真を使っているのだが、下北沢でのソラの部屋は写真資料が一切無いので一から作り上げたそうだ。てっきりあれも写真をベースに作っているのかと思っていたがどうやら違うらしい。写真無しであそこまでリアルな部屋にするとは、驚き。ちなみにあのロック調の部屋のデザインを描いたのは、小林治監督。
あと、監督のコンテが載っていた。本書にも書かれていたように、そのままレイアウトに使えそうなくらい丁寧に描かれている。どこぞの監督のコンテとは大違いだ。
小林治監督は、レイアウトがうまいって事がわかった。
インタビューを読んで、「魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜」に込めた監督やスタッフの熱意を感じられた。でも、そんなに評価高くないんだよな、この作品。この新しい美術スタイルは、もっと評価されるべきだとは思うのだけど、あんま評判良くないのは何故だろうか。
余談〜アニメーションノートを読み終えて〜
小林治監督の風貌が僕のイメージ通りだったもので、驚いた。絶対、金髪にしていると思っていたんだよな。
赤根和樹監督の風貌のイメージは違ったな。ごっつい人かなと思っていたら、スマートな方だった。
佐山聖子監督の服装が、ゴス風でちょっとびっくり。
倉田英之さんの「The☆宇宙ショー(仮)」の脚本は一年半前にあがっていたのか。
「ミチコとハッチン」の監督、山本沙代さんは美大出身(っていうか既にはてなキーワードで詳しく書かれていた)
白組の島村達雄さんのインタビューは興味深い。
1470円もするけど、それ相応の価値はあったように思えるな。
「ロザリオとバンパイア CAPU2」 第一話
一騎当千などは一切パンツ見せなかったのに、ロザリオとバンパイアだけは何故か大解放。OPやEDでダンスをさせるのが流行っているのだろうか。
内容は可もなく不可もなく。一期通りのベタな内容です。パンツの露出が前よりも多いかな? それにしても何で作画が安っぽく見えてしまうのだろう? そんなわけないのにな。