我妻由乃は、本当にヤンデレか?
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未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))
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最近の「未来日記」を読んでいると、我妻由乃はヤンデレじゃないような気がしてきた。
School Daysの桂言葉は、狂気に満ちた自己中心的で依存型の典型的なヤンデレ像だと思うのだけど、由乃は狂気の仮面をかぶった純粋無垢で幼稚な女の子にしか見えなくて、僕にとってヤンデレには見えない。
由乃が「ユッキーをずっと見ていられるよう」にと雪輝を監禁した時は、まさにヤンデレっぽい狂気を帯びた自己中心的な行動と感じたのだけど、その後の展開が全然ヤンデレっぽくない。逆に由乃がいい奴に見えてしまった。
由乃の監禁から開放された雪輝が自分を監禁した事とみんなを傷つけた事に激怒し、由乃を拒絶する。
好きな男性に拒絶されたヤンデレは、精神崩壊を起こすものだけど、由乃にそのような事は起きない。
由乃は、雪輝に拒絶されても、雪輝が自分を見てくれるために、力になろうと奮闘する。
雪輝のためなら人だって殺すし、誰であろうと容赦はしない、また自分たちの関係を壊すもの者にも容赦はしない。雪輝が自分の世界の全てという点は、ヤンデレの精神そのままだけど。
雪輝に拒絶されても、雪輝の為に行動する、雪輝に利用されても構わない、自分の命を顧みずに雪輝を守ろうとする由乃の『自己犠牲』の精神ってヤンデレの女の子には存在しないだろう。
ヤンデレの女の子にも、自己犠牲の面はある。でもそれは、好きな男性に命令されて自分を犠牲にするという自己犠牲であり、それは本当の自己犠牲とは言えない。
相手のことを考えて、誰からも命令されることもなく自発的に自分を犠牲にできるというのが本当の自己犠牲だ。
ヤンデレの女の子が持つ自己中心的な考え方を由乃も持っているけど、由乃が持つ自己犠牲の精神はヤンデレの女の子は持ち合わせていない。
由乃が根っからの狂人だったら、まともに見れないけど、自己犠牲という純粋さがあるから、彼女の行動を見続けられるのかもしれない。
あと由乃は、ストーリーの過程で病んでいくのではなくて、元々が病んでる状態=普通の状態だから、前提からしてヤンデレじゃないんだけどね。
普段は優等生的なキャラクターに見えるが、主人公に惚れており(デレ)、ストーリーの進行に従って明らかになる何らかの事情により、精神的に病ん(ヤン)でしまう女性、もしくはその状態を指す。
はてなキーワードより引用