完全オリジナル作品「東のエデン」と神山健治監督と押井塾

原作付きアニメとか、オリジナルアニメとか - あしもとに水色宇宙




前に書いたエントリの続きです。またダラダラと。





色々と考えていたんですが、全くまとまらず。考えているうちに話は逸れて神山健治監督と押井塾のことについて考えていました。なぜそんなことを考えていたかというと、今期のオリジナルアニメ「東のエデン」は神山健治監督の原作だということを知ったからです。多分、企画を通したのは神山監督だと思います。





http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/090414/gam0904141603000-n1.htm





多くの人は周知だったでしょうが、ぼくが神山健治監督と押井塾の関係性を知ったのは、多分ユリイカの特集だったように思います(攻殻の特集だったような、ちょっと記憶が曖昧で定かじゃない)。押井塾というのは、押井守監督が主催した企画書を書くための塾で、そこに神山健治監督はいました(あと藤咲さんとか)。毎週企画書を一本提出していたらしいです。







BLOOD THE LAST VAMPIRE 」の話なのですが、押井塾の事が載っています(神山監督と藤咲さんのトーク)。


http://www.aniplex.co.jp/blood/teamoshii/team01.html








この押井塾が「東のエデン」と密接に関わっているように僕は思えるのです。どういう事かというと、完全オリジナルアニメを通すのには企画書がかなり重要で、企画を通らせることができる企画書を書けなければいけません。その力を神山監督は押井塾で養ったのではないのでしょうか。この企画を通せる力を養ったからこそ、「東のエデン」が始動したんだと思います。








結局、何が言いたいかというと企画養成講座(押井塾)みたいなのを開いて、そこで人材を育成しないとオリジナル作品は生まれにくいんじゃないのかと僕は思ったりするのです。現在のオリジナルアニメが極端に少ない状況は、前にも書きましたがビジネス的にリスクが高いというのが大きな要因だとは思うのですが、それとは別に企画を通せる力を持っている人材が少ない、あるいは育っていないのではないだろうかとも思えるのです。プロデューサーにしろ、演出にしろ。

そこで、押井塾のような企画者育成をメインとしたものを立ち上げて、企画者を育てればオリジナルアニメの企画も前よりは通る状況になるのではないかと。企画力とオリジナルアニメの因果関係は確かなものではありませんが、幾分状況が変わっていくのではないだろうかと思います。文化庁メディア芸術祭の公演に行って幾原邦彦監督の新たな仕事の企画書を見せてもらって考えていたのですが、クリエイティブなものを作れる人材もやっぱ少ないような気がします(幾原邦彦監督と比べるのもなんですが)。




企画を通せる力だけでなく、スタッフを集められる人脈など他にも色々とあると思いますが、メディアミックスが主流でオリジナルアニメが極端に少ない今の業界は芳しくない状況だと僕は思うのです。













とまぁ、考えたことをまとまりなく書いてみたけど、う〜んなんだかなぁ。原作付きアニメはいくらあってもいいとは思うけど、このオリジナルとのバランスの悪さが後々どういう風にテレビアニメに影響していくのかがなんか怖い気がすんだよなぁ。