今更、『宇宙のステルヴィア』を見た。その一

現在、「シゴフミ」にて監督をされている佐藤竜雄監督の言わずとしたSFアニメ作品(大河内一楼さんも脚本で参加)。

佐藤竜雄監督の作品は、大体拝見してきたが、何故かこれだけは避けてきてしまっていた。

ひょんなことから観る機会が訪れたので、一気に見たら、ハマってしまった。「機動戦艦ナデシコ」と「学園戦記ムリョウ」 を足して2で割ったような雰囲気のアニメで引き込まれてしまいました。

佐藤竜雄監督作品の特徴と魅力が全部詰まっているようなアニメでしたね。

佐藤竜雄監督作品の特徴のまず一つ目は、ストーリーが二転三転する所。最初にあった目標から、徐々にずれていき、途中からまったく別の目標の為に登場人物達が行動していく。ナデシコ然りムリョウ然りイサミ然りと、どの作品でも途中で行動目的ががらりと変わっていきます。ステルヴィアでも途中で最初の大きな目標をクリアし、途中からまったく別なストーリー展開をします。一つの目標に向かってラストまで進んでいく典型的な作品とは違いますね。

次の特徴は、絶対悪が存在しないこと。悪役がいてもその人物なりの道理や正義に基づいて行動している為絶対悪とは言えない。この点はシゴフミにも共通していますね。