ラスト・フレンズ

NANAラスト・フレンズは、雰囲気が似てるなと思った。というかラスト・フレンズNANAの影響をもろに受けているような気がする。

一つ目に登場人物達が、過去を振り返る口調で心境を独白するのはNANAと似ている。というかNANAの手法そのまんまだ。

二つ目に、ラスト・フレンズのシェアハウスとNANAのアパートという共同生活。主人公達が同年代の者だけで共同生活するというのは、現代の若者の心理描写を描くのに有効なのかな。

三つ目に登場人物のネーミング。ハチやナナ、ルカやミチル、等のカタカナ系の名前。ケータイ小説等に代表される覚えやすい女子高生向けのネーミングセンスは、これまた若者の物語には必須事項らしい。

4つ目は、主人公女性二人を主体に描くこと。ごくごく普通で流されやすく男性に依存しやすい性格を持つ一般的な女性と自分の生き方に信念を持つかっこよくて強いけど孤独な女性、この二人の対比を描くことによってドラマティックな物語になっている。強い心を持つ女性(ルカ)に憧れる普通の女性(ミチル)でも、心が強くても孤独な女性は、明るい女性に惹かれる。

現代の女性像描くにあたって、両者が似てくるのは必然なのかもしれない。