「隠の王」 第八話

これが「隠の世」か・・。エゴやら信条やら密約やら裏切りやらで、人間関係がぐちゃぐちゃのめちゃめちゃ。何が何やらよくわからないレベルに達していた。




でもこれが、現代の『隠の世』なんだというのがよくわかりましたよ。昔は中心・共通概念として里の「忍」であるというアイデンティティーが存在していた。しかし、現代社会によって里が崩壊してしまっているため、里の「忍」としての意識が消滅しかかっている。だから結局は、「忍」としてのアイデンティティーが個人に帰結してしまってる。だから今回の話の様に、全体意識が無くなってしまってるから個人の思惑がぶつかりあい、人間関係がぐちゃぐちゃになってしまっているんだな。




あそこまで、個人の主義主張がぶつかりあっているのは、NARUTOバジリスクじゃあり得ない。個人主義の「忍」ってのが、現代人っぽい。それが現代の忍、「隠の王」なんだな。




自分の考えや気持を優先して任務をするから、雲平先生や織田さんみたいに行動がおもいっきりブレてしまっている。逆に風魔の里の忍として行動してる加藤君は、全くブレていない。隠の王は平成の個人主義的忍と昔の全体主義的忍をうまく描きわけてるな。