まんとらを見たことないのかな？

『痛いニュース(ﾉ∀`) : 「サイン、シンナーで消せば」 よゐこ有野のブログ、コードギアス特番での発言で大炎上 - ライブドアブログ』

この記事を見て、今年の３月で番組が終了した、有野さんがメインパーソナリティをやっていた「まんとら〜マンガ虎の穴〜」を思い出した。

この番組は、テレビ神奈川で放送されていたクリエイター発掘番組なんだけど、数々のアニメ・マンガ関係者が多数出演していた。

例えば、番組のアーカイブで読めるスタジオトークで言えば、今敏監督、高橋良輔監督、長濱博史監督、大地丙太郎監督、マイケル・アリアス監督　神山健治監督、湯浅政明監督、西村純二監督等、物凄く豪華な方々と有野さんはトークをしていた。

監督だけじゃなく、村濱章司さんや大月俊倫さん、あかほりさとるさんやむとうやすゆきさん、はたまた広井王子さんや岡田斗司夫さんも出演していた。アニメ関係者だけでなく有馬啓太郎さんや高橋ツトムさんやみずしな孝之さん、おかゆまさきさん等も出演していた。

このスタジオトークは、アニメギガやトップランナーなどの真面目にインタビューやトークをするものではなく、かなりくだけた雰囲気で行なわれるトークだった。そこが、真面目な雰囲気では聞き出すことができないアニメ・マンガ関係者の本音や裏話が聞けた。それは有野さんがかもしだすユルイ雰囲気とすこし毒の効いたツッコミがあって成立していた。

特に今敏監督、西村純二監督、高橋良輔監督のスタジオトークは見ていてすごく興味深かった。このスタジオトークは、一見の価値があると思う。

例えば、有野さんが西村純二監督作品のハーメルンに対して「お金なかったんですか？」の問いは、聞きたいことをよくいってくれたと素直に感心してしまった。アニメにあまり詳しくないから、あの失礼な質問ができたのだと思う。普通では聞けない質問だ。他にも「true tears」に関しては、本当に秀逸なトークだった。あのトークを見た後とでは、作品の印象が随分と違ってくる。

多分まんとらを見ていた人は、有野さんのスタンスがどういうものなのかわかっていると思う。アニメに詳しくないので、アニメに詳しいインタビュアーではできない、ズバズバと容赦ない言葉で著名なアニメ監督達とトークを展開していく様は、見ていてとても面白かった。

その毒のあるツッコミは、「有野の穴」という有野さんと声優さんたちがトークするコーナーでも発揮されていた。出演した声優さんは人気声優から大ベテラン声優、若手声優までと、とても幅広かった。出演した声優さんの数も膨大で一体どれだけの声優さんが出たのか把握できないほどだった。個人的には、中原麻衣さんに対しての有野さんの遠慮がなさすぎるツッコミはとても面白かったし、有野さんが小林ゆうさんを追い詰めて披露させたゴリラのものまねは引くほど凄かったし、花澤香菜さんはめちゃくちゃ可愛かった（これは有野さん関係ないけど）。一風変わった有野さんと声優さん達とのトークは、アニメギガよりも面白かったかもしれない。

とまぁ、ごちゃごちゃと書いてきたけど、結局言いたい事は、「まんとら面白かった、有野さん良かった」という事だ。この番組を見ていた人は、有野さんがああいう発言をする人物だとわかってて、あの発言を許せたのではないだろうか。

コードギアスに関しての有野さんの発言は、不適切だったのかもしれない、でもアニメに貢献した人を無視して叩くのは、どうかと思う。でもそれ以前に、特番の制作サイドの企画事態がおそまつすぎた。あんな番組をやるくらいなら、総集編をやれば良かったのに。有野さんを叩かずに、そっちを叩けばいいのではないのか？

まんとらは、放送終了したが、第一部完という形をとってるので、今後第二部として新たに始まるかもしれない。しかし、このことによってもし有野さんがアニメが嫌いになり、出演しなくなったら、監督さん達や声優さん達とのトークが見れなくなると思うと寂しくなる。