「紅」 第十話



紅 1 [DVD]

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紫を奪われた真九郎が立ち上がるお話。



少年ジャンプ特有のマッチョイズムではなく、ヘタレ真九郎がいかにして紫を取り返そうとするかに至ったまでを丁寧に描いていた。あまり落ち込んでなさそうに描かれている真九郎がリアルさをかもし出していた。





普通の主人公ならあそこで、すぐにでも紫を取り返しに行こうとするのだけど、真九郎は延々とうじうじしています。でも、紫と過ごした日々を忘れられずに九鳳院に立ち向かう。いい話だ。




うじうじしている真九郎を見守る周りの女性陣が、陰ながら支えているのもいい感じだなぁ。「紅」の女性陣は、現代の女性像として描かれているのかと思ったけど、真九郎を陰ながら応援する様は、古きよき時代の女性像に見えたなぁ。真九郎メインに見せかけて、結局は周りの女性陣がメインなのね。




「紅」って向田邦子のドラマみたいだ。