私は、何と言われようと高校野球ではなく、『テレパシー少女 蘭』を選択する。




NHK高校野球が6時25分になったら突然、「この時間からテレパシー少女 蘭を放送します」というテロップが流れ、高校野球を無理矢理中断し、「想像して〜」とCHARAの歌が始まり、幼なじみの美少年を勝手に自分の彼氏に仕立てあげた妄想超能力少女と目がハートの植田佳奈が繰り広げる幻魔大戦もどきの物語が何事もなく悪びれる事もなく放送されたら、どれほどこの世界は素晴らしいのだろう。そんな世界なら私は天を仰ぎ神に感謝し、大地に接吻をするだろう。




NHKの会長が、「我々は断固としてテレパシー少女 蘭を放送する。高校野球の放送を望む視聴者の意向など関係ない」と宣言したら、どれほど素晴らしいのだろう。




たった一握りの人々の幸福の為に、大勢の人々の幸福を捻り潰す。悪だ。何という悪だ。卑劣だ。下劣だ。でもそれが私の望む世界なのだ。ユートピアなのだ。

多数の幸福の為に何故少数の幸福を抹殺するのだ? 高校野球があっても放送中止にならなくたっていいではないか。頼むから私を殺さないでくれ。


オリンピックも高校野球も関係ない!


間違っているのは俺じゃない、高校野球の方だ! !



・・・・・という事を高校野球を見ながら思った。