「ストライクウィッチーズ」のパンツ論壇
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2008/09/26
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TVアニメ ストライクウィッチーズ オープニングテーマ「STRIKE WITCHES」エンディングテーマ「ブックマーク ア・ヘッド」
- アーティスト: 宮藤芳佳(福圓美里)石田燿子,石田燿子,宮藤芳佳(福圓美里)
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2008/08/20
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最近、ストライクウィッチーズの話題をよく聞くようになった。だいたいがパンツ(ズボン)の話題だけど。
でも、なんでここまで話題になっているのか不思議に感じてしまう。パンツがでてくるアニメなんて昔からたくさんあったのに。
スタジオ・ファンタジア制作の「パンツアニメ」として有名な「ナジカ電撃作戦」や「AIKa」などの「パンツアニメ」とは一体何が違うのだろう?
そこで、「ストライクウィッチーズ」で展開されている議論を見ると、今までのパンツアニメとは違う点が存在しているんだよね。それは、何かというと
「パンツ」という存在自体に問いを投げかけている事
今までの、パンツアニメはただローアングルからパンツを見せたり、パンチラをしてパンツを見せたりと、ただ「パンツ」を見せる事だけに終始していました。「パンツをどうやって魅力的に見せるか」という行為だけを追求し、その行為に徹していたように思えます。特に上で挙げた二作品は、この「パンツをどうやって魅力的に見せるか」を深く研究した作品のように思えます。
しかし、「ストライクウィッチーズ」はその一歩先を行く事を成し遂げています。それは、「パンツ」という存在とは何か? という若干哲学じみた事を提言しているように思えるのです。今までの「パンツ」をどう魅力的に、そして効果的に見せるかとは別のベクトルで、「パンツ」とは何か? 我々が認識している「パンツ」とは何か? 「パンツ」をというものをどう定義するのか? という、全く別の視点から「パンツ」というものとは何か?と視聴者に考えさせています。これは、今までのパンツアニメにはない、新しい考え方の提示のように私は思えるのです。
「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」や「実はズボンだった」という事は、我々に「パンツとは何か?」という新たな問いを投げかけているのではないのでしょうか。
「パンツ」をただ見せるのではなく、「パンツ」の存在自体を考えさせる「ストライクウィッチーズ」は今までの「パンツアニメ」とは一線を画す新たな「パンツアニメ」なのでしょう。だからこそ、ここまで活発な議論がなされているのだと思います。
また「ストライクウィッチーズ」はこれからのアニメ作品にも多大な影響を与えると思います。例えば、今期では「セキレイ」のような「オッパイ」をより魅力的に見せる「オッパイアニメ」等にも影響を与えるのではないかと私は考えています。それは、「オッパイ」をより魅力的に、効果的に見せるのではなく、「オッパイ」とは何か? 「乳房」とは何か? という、「オッパイ」という存在自体に問いを投げかける新たなアニメ作品が誕生するのではないでしょうか。貞本義之さんが「DAICON IV オープニングアニメ」で日本で初めての「乳ユラシ」をやり遂げ、オッパイの表現を拡げ、「オッパイアニメ」の可能性を見せてくれました。そして次々と優秀なアニメーターの方々がより魅力的なオッパイを追求していきました。その事については、WEBアニメスタイルでの小黒祐一郎さんのコラム「アニメ様の七転八倒」第16回『オッパイと芸術』が非常に興味深いです。しかし、オッパイをより魅力的に見せるのにも限界があるでしょう。そこで、別の方向として「オッパイ」とは何か? という「オッパイ」の存在自体を考えるアニメが「ストライクウィッチーズ」を契機に誕生するのではないかと私は考えるのです。
「ストライクウィッチーズ」の『「パンツ」とは何か?』は、今後のアニメの世界に新たな道を示してくれるのではないでしょうか。
ちなみに、「アニメ様の七転八倒」第17回『お色気とダンディズム』ではパンツアニメついて語られています。
ちなみに、パンツを25回、オッパイを11回、上の文章に書いています。