テレビアニメは、「手描き」から「3D」に移行する〜谷口悟朗監督インタビューより〜





日経ビジネスオンライン谷口悟朗監督インタビュー「嫌われる覚悟が、売れる作品を作る」を読んで、「やっぱりそうなのかな」と思った。




何が「やっぱりそうなのかな」というと、テレビアニメは手描きのアニメーションから、3Dのアニメーションに徐々に移行していくということ。









谷口悟朗監督はインタビューで、

そのうえで、人間が一枚一枚動きを描いていくような「手描き」のアニメーションは、私は好きなのですが、残念ながらこれからは貴重品になっていくと思いますね。というのは、今メインで描いているアニメーターさんたちもそれなりの年齢を迎えていきますから、体力的に量産は難しくなる。そうするとやっぱり手描きは貴重品になっていってしまうと思うんですよ。彼らの労力は、毎週放映があるTVシリーズよりも、単発でも技術的に高いものが要求される劇場版やオリジナルビデオ作品に投入されることになりますから。実際に今現在のTVシリーズでも、3Dを用いたアニメーションは増えつつあります。



と言っている。



確かに、板野一郎さんなど3Dに力を入れてる人は多いし、この先アニメーターさん達の体力的にも難しくなっていくのだろう(若手が育っていないというのは、ちょっと疑問だが)。




「手描き」の爽快感がテレビアニメーションで見れなくなるのは、嫌だなぁ。僕は「手描き」の方が「3D」よりも断然好きだし。でも「ブラスレイター」やOVAの「星の海のアムリ」を見ると、3DCGのアニメーションが日本独特のアニメーション(?)に順応していて、尚且つハイクオリティになっていると思うし、3DCGのテレビアニメーションがメインになっていくのは必然なのかもしれない。






でも、やっぱり「手描き」のアニメーションの爽快感は半端じゃないし、僕は「手描き」のテレビアニメーションをずっと見ていたい。



僕が大好きなアニメOPの一つの「銀河旋風ブライガー」の爽快感と高揚感は物凄い。






銀河旋風ブライガー」 OP







金田伊功さんの「金田ビーム」や「金田パース」、予測不能の動きをする「金田動き」が炸裂していて、何度見ても飽きない。こういうのを知ってしまうと、3Dよりも手描きがいいなとどうしても思ってしまう。っていうか、これを3DCGでやるのは不可能だし、そもそもこの表現を3DCGで表現できる方法もない。それほど、貴重だし、これがアニメーションの醍醐味のように思う。まぁ、金田伊功さんは3CGDの方面にいってしまったけど。







テレビアニメで「手描き」のアニメーションはあまり見れなくなり、劇場版やOVAで見ることになると思うと、ちょっと寂しいな。作画オタの方とかは、一体どうなるのだろう。









話は変わるけど、ロボットアニメについて谷口監督が言っていたことには、かなり納得した。富野由悠季監督も何か新しいことをやるのにはロボットアニメが最適だという旨の事を言っていたし、ロボットアニメはアニメ界にとって一番重要な位置を占めてるのだと思う。