一度付いたイメージって厄介だよねっていう話〜元永慶太郎監督と上江洲誠さんの場合〜
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2005/08/24
- メディア: DVD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
- 発売日: 2007/09/26
- メディア: DVD
- クリック: 87回
- この商品を含むブログ (102件) を見る
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: DVD
- クリック: 22回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
「あかね色に染まる坂」のアニメ感想を見ていたら、ブログや掲示板などで、「School Daysのコンビだから、ものすごい展開になるかも」とか「修羅場や惨劇が起きる」という旨の事が書かれていて、僕は「う〜ん」と思ってしまった。元永慶太郎監督と上江洲誠さんって、「School Days」のような作品をやるのは稀なんじゃないのかな。それに、「あかね色に染まる坂」って惨劇が起きる作品ではなかろうに。
元永慶太郎監督と上江洲誠さんのコンビって、「School Days」が初めてではないんだよね。「ゆめりあ」で既に元永監督と上江洲誠さんは一緒に仕事してるし(その時、上江洲誠さんはスタジオオルフェに所属していて黒田洋介さんと一緒にやっていた。今は所属していない)、「あまえないでよっ!! 」でも、一緒に仕事している。「School Days」が三回目の仕事になるわけだ。過去の仕事を見ると、二人がどういう人物なのかよくわかる。
それに、元永慶太郎監督は、「GetBackers-奪還屋- 」や「To Heart」、「らぶドル」等の監督をやっていて「School Days」のような作風では全然ない人だし、なにしろ「らぶドル」やっていた人だしね。別に「修羅場や惨劇が起きる」ような事を、常時行う人ではまったくない訳で。
上江洲誠さんは、「うたわれるもの」、「瀬戸の花嫁」のシリーズ構成のほうが僕にとってはイメージが強いのだけど、どうやら大部分の人は「School Days」のイメージが強烈に残っていて、上江洲誠さんが過去にやってきた仕事を記憶の片隅に追いやっている状況なのかな。これは、元永慶太郎監督にも言えることで、「School Days」のイメージに支配されていて、過去どういう作品を手がけてきたのかを無視されている。
こういう事って、結構よくあるように思う。声優さんがある役をやったら、ずっとそのイメージに付きまとわれてしまうケースって度々ある。声優に限らず、小説家や映画監督、芸術家、俳優など、一度強烈なイメージを与えてしまうとずっとそのイメージに付きまとわれ、過去の実績も無視されてしまう。
これって厄介なことだよな。いい方向に働けばいいのだけど、ひとつのイメージをずっと持たれるのってしんどいよ。