2008年を振り返って〜個人的TVアニメベスト10〜
今年の総括ということで、2008年僕が面白いと思ったTVアニメベスト10を挙げたいと思います。ちなみにこのランキングは独断と偏見で出来ており、一般性は無いのであしからず。
第1位 「true tears」
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2008/03/25
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今年ぶっちぎりの1位の面白さでした。これは、本当に素晴らしいアニメ作品です。
「シムーン」の岡田麿里さんと西村純二監督のコンビ再びなわけですが、やっぱりこの二人が組むとマジで凄い。綿密に練られたストーリー、アニメに「ドラマ」が戻ってきた記念碑的作品だと僕は勝手に思っています。西村純二監督の脚本、コンテが切れまくっていてホント驚きましたよ。雷轟丸、和風の木造建築の中に洋風のドア、押入れでの「おぎゃあ」、最終回でのバス停のシーン等、登場人物達の心理や状況を暗喩した演出が視聴者をより物語の中へと没入させる出来になっていたのは、見事の一言。2ちゃんのスレでの盛り上がりも凄くて、テレビ神奈川放送終了後は熱狂の渦でした。「萌え要素がなくても、みんなこれほど熱狂している。アニオタもまだまだ捨てたもんじゃない」と僕は一人盛り上がっていました。富山県の地方スタジオであるP.A.WORKSが一躍有名になり、その高い実力が世間に知れ渡ったことは本当に良きことです。放送期間が冬だったのも作品とシンクロしていて、すべてにおいて完璧な作品でしょう。
最終回の乃絵のシーンは、いつ見ても泣ける。「真実の涙」を見逃した人は絶対に損をしますよ。全ての人にオススメできる青春恋愛物語です。
第2位「テレパシー少女 蘭」
- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- 発売日: 2008/11/26
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「名波翠の物語」として視聴すると、これほど深い物語はそうそう無いでしょう。
第十話「蘭と翠と夏休み」と最終話「蘭と翠」は、蘭と翠の関係性を象徴した素晴らしいエピソードで、いつ見ても心に響きます。ダークサイドとしての桃子先生と蘭との対比が見事で、その中間にいる翠がどちらの側を選ぶのかというのも見所の一つだと僕は思います。
人類が滅びた近未来の世界で、桃子先生と翠が対峙したシーンは鳥肌が立つほど良かった。蘭と出会う前の翠なら人類を滅ぼすことを選択していたと思うのですが、蘭と出会うことにより、人を信じれるように成長した翠の姿が何とも言えなかったなぁ。
テレパシーによって通じ合い、成長していく少女達の素晴らしい物語。
ぜひ二期をやって欲しい。
第3位「ヒャッコ」
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/01/23
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福田道生初監督作品。
このカット割りは凄い。カメラアングルも面白いんですよね。洗面所の排水口の中から捉えたアングルとか、黒板の裏から捉えていたりとか、奇抜なものが多かった。上坪亮樹さんが担当した回も見逃せない。
シンプルな部分もあれば、非常に凝っている部分もあり、毎回飽きない作りになっていた。
福田監督の次回作が楽しみ。
第4位「紅」
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/12/17
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「RED GARDEN」に引き続き、石井久美さん、藤純さんが参加。
「紅」という作品より、松尾衡という人物の作家性が滲み出ていた。まぁ、シリーズ構成、脚本、コンテ、演出、音響監督を自らやっていたら、いやがおうにも滲み出ますね。アフレコではなく、プレスコを用いて、それに合わせた長回しも印象的だった。沢城みゆきさんと悠木碧さんのマイメロコンビ(?)が抜群に良かったなぁ。ミュージカル回は今年のベスト3には入る名(迷)作回です。
第5位「薬師寺涼子の怪奇事件簿」
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2008/09/26
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ストーリーは、どうしようもないほど荒唐無稽で、笑っちゃうほど酷いんだけど、凄く面白い。
ゴリ押しで物語を進められる程の底知れぬパワーが登場人物に宿っているからこんな事ができるんだろうな。薬師寺涼子に惚れる一品。戦車に一人突っ込んでいく女性主人公って居ないよ。
時々、妙に凝った作りになっていたりして、映像面のクオリティも高い。動画工房って意外といい仕事するよな。
あと、参加しているスタッフが豪華だったりする。京田知己さんや大塚雅彦さん、最終回には佐藤竜雄さんが参加していたり、音楽がangelaさんだったり、どうやって集めてきたんだか。
5位以下は簡潔に
第6位「我が家のお稲荷さま。」
我が家のお稲荷さま。 限定版 【天狐盛りパック】 第壱巻 [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2008/07/25
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クオリティが低くて、一部すんげぇ酷かった所もあったけど、何だかんだ言って毎週楽しみに見ていました。岩崎良明監督作品が好きなんですよねぇ。次回予告が暴走し始めた辺りからは特に面白かった。最終回直前に「お稲荷さま。だいえっとする」を入れてきたのは吹いた。こんなバカ話入れてくるなんて、制作側は良い意味で狂ってる(笑)。後期EDは何十回も繰り返し見るほどハマった。
第7位「隠の王」
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/07/25
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個人的趣味というか、単純に面白かった。特に感想なし。藤村歩さんに聞き惚れた。
第8位「天体戦士サンレッド」
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2009/02/11
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岸誠二監督と上江洲誠さんの「瀬戸の花嫁」タッグが暴れまくっていて、最高に笑える。ギャグアニメとしてめちゃくちゃ良く出来ていて、間のとりかたが抜群に良い。
聖地巡礼にも行きました(めちゃくちゃ近かったから)。
第10位「夏目友人帳」
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2008/10/22
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夏に放送したのがベストなタイミングだった。今度から、夏アニメと言ったら「おねがいツインズ」と「夏目友人帳」を挙げよう。アニメというより原作が優れている。
かなり偏ったランキングができました。2008年の重要な作品がいくつも抜けている。ホントに独断と偏見で出来ているな。