キャシャーン Sinsがすごく面白い




最新話がやべぇ。何が起こっているのかさっぱりわからん(笑)。


コンテ・演出が山内重保さんで作監が丸加奈子さん。原画は丸加奈子さん一人だけという一人仕事。二原は居るけど、実質丸加奈子さんが全部やってんだろうな。




それはともかく、本編の映像とストーリーが凄い。リューズの精神世界と独白が延々と描写されていくんですけど、それには物語の整合性は全くなく、イメージだけが羅列されていく。そこには、カメラで撮った女性の実写カットがサブリミナル・カットとしてや要所要所でリューズの心理状態を表すものとして挿入されていたり。目だけを最後に残して、崩れていくリーザの残像を印象的に表現してたり。景色がいきなり抽象化したり、人物の色彩を記号化したり。なぜか突如舞台がダウンタウンのストリート風の場所に移動したり(どういう意図があるのかは不明)。リューズがキャシャーンに抱かれている妄想にとりつかれたらと思ったら、よくわけのわかんない黒人男性に誘われてセックスするんだけど、急に黒人男性を血祭りにあげるし(キャシャーンに対して恋なのか何なのかよくわからない感情を持ったリューズが、キャシャーンとセックスをするという妄想に襲われてしまう。でもロボット同士なのでその行為はできない。それで人間の黒人男性が現れて、あんたの願っている行為をしてやると言う。ロボットなのにセックスを願うというのは、どういう事なんだろうと疑問に思うリューズは人間にならその答えがあるんじゃないかと誘いにのる。しかし、そこには明確な答えはなく男性を血まみれにして殺してしまう。結局、ロボットなのに人間みたいな感情を抱いて葛藤しているリューズを描写したいからこのようなシーンを作ったのかな?)。花畑で子供姿のリューズとリーザが戯れたり、対話したり。もう、印象的な色んな物が詰め込まれ過ぎていて処理できん。画面の情報量は少ないのに、内容の情報量が半端じゃない。






キャシャーンを殺すために生きてきたリューズだけど、行動を共にしてきてキャシャーンを愛し始めている自分が存在していた。ルナを殺したキャシャーンをリーザのためにも殺さなければいけないのに、それができない。相反する二つの想いを抱えて悩み葛藤するリューズ。リーザと自分の心に何度も問いただす、そしてキャシャーンと共にもがきながら生きていこうと決意するという話なんだと思う、多分・・・。それを、セリフを極限にまで削り説明を省き、イメージだけをモンタージュしていくのは圧巻。しかも、それが明確なイメージではなく、全てキャシャーン Sins特有の抽象的なイメージだっていうのが凄いなぁ。何が凄いって、抽象的過ぎて何を伝えたいのかさっぱりわからん所。





ホント驚異的なカット割りだなぁ。見ていて圧倒された。




それにしても、幼女が大好きだよなここのスタッフ。