「CLANNAD AFTER STORY」

CLANNAD AFTER STORY 7 (通常版) [DVD]

「CLANNAD AFTER STORY｣の渚が亡くなった五年後の世界を観ていて思ったんだけど、朋也とか古河夫妻って本当に歳取ってんだろうか？

外見を見る限りまったく老けてないんだよな。特に古河夫妻。こいつら一体何歳なんだよってツッコミを思わず入れたくなってしまうほどに。古河夫妻って、もう中年の域にはいっているじゃないのかな？　なのにめちゃくちゃ若いんだよな、20代の夫婦に若干見えてしまう。五年経ってもあんま変わってないし、五年って結構な年月だと思うんだけど。デザインは変えてると思うんだけど、ぱっと見全然変わってない（朋也は顔の輪郭が若干前と違う）。

それに、風子（？）が登場して尚更感じた。朋也と同い年っていうのがどうもしっくりこない。どうみたって中学生か小学生の外見だった。多分、実際の年齢は25歳ぐらいだろうか？「おねがいティーチャー」の「停滞」みたいに歳はとっているんだけど、外見が成長してない感じとよく似ている気がする。

なんで外見を老けさせないのかというと、多分「CLANNAD」のキャラクターデザインが歳を重ねることにまったく向いてないんだなと思う。特に老けるということに関して全然向いてない。っていうか、「萌え」（久しぶりにこの言葉を使った）というものを基調としたキャラクターデザイン全般に対して言えることなんだと思う。

古河夫妻や朋也や風子の顔にシワの一本でも書き足せば、老けさせることはできると思うんだけど。それをしないといのは、キャラクターのデザインイメージが崩れてしまうし、また老けさせることがとても難しい作業なんだろう。

語弊があるとは思うけど、「老ける」のと「萌え」というものは、相反する位置に存在していて、永遠的な存在の「萌え」と成長するのではない「老ける」というものがまったく合わない要素なんだろうな。

男性キャラはなんとか老けさせることはできると思うけど、女性のデザインに関しては至難の業なんだろう。

「萌え」っていう要素から離れているデザインなら、老けさせることは容易なことなんだとは思う（実際、たくさんの作品があるし）。だから、朋也の親父さんがちゃんと老けていたんだろう。あの親父さんの顔は「萌え」でもなんでもないので、歳を取らせる、老けさせることが可能だった。五年後の世界で唯一老けていたのは、親父さんだけだったように思える。ガンダム00では四年後の登場人物達を瞳の大きさや顔の輪郭を変えて、歳を取らせていたけど、あれはあのデザインだったからできたんだと思う。

大体こういう物語って何年にも渡って登場人物達を描かないから、歳を重ねる描写をしなくてはいいとは思うんだけど、この作品は高校卒業後から結婚や育児まで描いているから、歳を重ねる描写の事に直面しなければいけなかったんだろうな。

アニメというか、原作のゲームのことなのかな、これは。