2010年のTVアニメで気になった10人
前々からやってみたかったので、備忘録も兼ねて、書いてみました。「作品に携わった人」という広い括りで始めてみたのに、結局は狭い範囲のものに・・・。
全員有名な方で今更な感じがありますが、あらためてっていうことで。
『鎌倉由美』
鎌倉由美さんの名前を初めて知ったのは、『舞-HiME』の時(BS11で『舞-HiME』の再放送があり、何年か振りに視聴していたんだけど、面白いと思った回全部が鎌倉由美さんのコンテ・演出回で、ちょっと驚く。当時は全然気付かなかった)。
2010年は、鎌倉由美さんのコンテ/演出回が目立っていたように思える。まぁ、僕が今まで見落としていただけかもしれんが。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第10話「旅立チ・初雪ノ頃」も良かったし、『WORKING!!』の第6話「宗太の憂鬱、小鳥遊家の女達」もものすごく良くて何回も繰り返し視聴した(冒頭から惹かれた)。見せ方が巧いんだよなぁ。『アマガミSS』第8話の薫と純一のやりとりもよかった。
来年のお仕事も期待してます。
『石立太一』
石立太一さんは、前からずっと好きだったんだけど、『けいおん!』第二期で大ファンになった。第二期の石立太一さんのコンテ・演出回は、どれも好き。
俯瞰からのショットやフルショットあるいはロングショットで被写体を捉え、特定の人物の視点を有さずに客観的に人物たちを捉える。カメラは動かず、固定されたフレーム内から視聴者は、人物たちの日常をそのまま享受する。彼女たちの何気ない日常を一番魅力的に描いていたのは、この方なんではないのだろうか。
石立太一さんの手腕は本当に見事だと思う。見せ方が抜群に巧い。ピカイチのセンス。
来年、『日常』の副監督をするらしいので、楽しみ。
『立川譲』
『こばと。』で初めて名前を知りました。
第3話「…雨の贈りもの。」が面白かったので、直ぐ名前を憶えて、第21話「…春の足音。」で大ファンになる。第21話で沖浦和斗と清花が屋外で抱き合っているのを、屋内で見ている藤本の見せ方がすごく巧くて、あそこを藤本視点で見せているのにしびれた。雨の中での沖浦和斗と小鳩のやりとりのシーンもこれまた良い。
来年、参加される回に期待しています。
『高橋丈夫』
何回も書いているけど、キャラも物語もまったくいけ好かなかった『ヨスガノソラ』。直ぐに視聴を打ち切っているはずなんだけど、高橋丈夫監督が手がける映像面の素晴らしさで、全話見てしまった。最終話での穹を捜すシーンのカット割りや家での悠と穹のやりとりの見事さ。ラストの誰もいない列車の車内シーンにおいての(現実なのかどうかさえ不明な感じ)、跨ってのキスとか圧倒された。二人だけの世界っていう感じが良かった。
構図はもちろん、絶妙なタイミングで入るロングショットや緑溢れる田園・山々と夏の青空の風景描写がこの作品を魅力的にしているなと感じた。
それにしても、登場人物全員大嫌いなのに、よく全話観続けたなと今更ながらに思う。
『中村亮介』
『こばと。』第19話「…ホワイトクリスマス。」で魂消た。この回だけ雰囲気がまったく違くて、中村亮介さんが作りだす独自の世界に惹き込まれた。独特の色彩が見事だし、カット割りも、見せ方も巧い。クリスマスが近い冬の幻想的な世界を構築しているのもすごいなと。
『山崎みつえ』
『紅』、『けんぷファー』、『かなめも』など前々から切れまくっていたが、最近は凄みを増して、『薄桜鬼 碧血録』最終話「夢幻の薄桜」や『ヨスガノソラ』第9話「ハルカナオモイ」で圧倒される。
松尾衡監督とセットみたいなイメージが当初あったけど、もうそんな感じじゃないや。
年々凄くなっているので、来年はもっと切れまくっているんじゃなかろうか。
『喜多幡徹』
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第6話「俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない」の見せ方の巧さにしびれる。桐乃と麻奈実の対比、桐乃の心理推移、就寝時の京介と麻奈実のやりとりなどが抜群に良かった。
『馬引圭』
『会長はメイド様!』第12話「体育祭でもメイド様」では気にならなかったが、第23話「スイーツ大盛りメイドラテ」で惹かれる。コンテは今作品で初めてだったのだのかな。参加回はチェックしていこうと決めた。