話数単位で選ぶ、2011年TVアニメ10選
視聴していない作品が多いのですが、今年も選んでみようと思います。簡単に一言だけ。
・『花咲くいろは』最終話「花咲くいつか」
脚本/岡田麿里、コンテ/安藤真裕、演出/安藤真裕・安斎剛文・許螬、作監/川面恒介・小島明日香・天崎まなむ
ラストで号泣した。第1話「十六歳、春、まだつぼみ」、第8話「走り出す」、第10話「微熱」、第17話「プール・オン・ザ・ヒル」など良い回は色々あるが、挙げるならこれかな。篠原俊哉さん、西村純二さん、安藤真裕監督が参加した回はどれも素晴らしい。
・『バカとテストと召喚獣にっ!』第8話「ウチと日本と知らない言葉」
脚本/高山カツヒコ、コンテ・演出/坂本隆、作監/坂本隆・牛島希
この回で初めて坂本隆さんの名前を知る。この人は何者だろうと思った。『バカとテストと召喚獣にっ!』の中で別格な回。素晴らしい映像の見せ方の連続で舌を巻く。シャフトスタイルを巧く使っているなぁと思った。普通はここまで巧く使いこなせない。変名なのだろうか。『C3-シーキューブ‐』でも良い仕事をしている。
・『ベン・トー』第4話「豚肉生姜焼き弁当 852kcal」
脚本/山田由香、コンテ・演出/津田尚克、作監/かどともあき
著莪あやめ登場回。板垣伸監督が手掛けた著莪あやめ専用OPも良いし、本編の内容も『ベン・トー』の中でベストだった。洋と著莪の関係性の描写がこれまた良い。
・『君と僕。』第7話「りんごのとなり」
脚本/花田十輝、コンテ/鎌倉由実、演出/橋本敏一、作監/梶谷光春・野村芙沙子・赤尾良太郎
悠太と高橋里奈の彼氏彼女(?)の話。いい感じに水彩画調の絵が挿入される。他の回とは雰囲気が違う。「音」をテーマにストーリーが展開されるのも良かった。
・『うさぎドロップ』第1話「りんどうの女の子」
脚本/岸本卓、コンテ・演出/亀井幹太、作監/山下祐
良く出来た第1話目。物語だけでなく映像によってりんと大吉の距離が縮まっていくのを見せていくのが見事だった。繊細な心理描写は見物です。
・『放浪息子』第1話「おんなのこって なんでできてる? 〜Roses are red, violets are blue〜」
映像美に度肝を抜かれた。こりゃすごい。夜の桜があんなに美しいとは。あおきえい監督の尖がった見せ方も良い。
・『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』第8話「I wonder」
脚本/岡田麿里、コンテ・演出/吉村愛、作監/荒木弥緒・井口真理子・緒方浩美・斉藤美香
「吉村愛さん、すごいな」と思った回。しびれた。あなるとじんたんのバイト先でのシーンの素晴らしさ。
・『ましろ色シンフォニー』第1話「ましろ色の出会い」
脚本/浦畑達彦、コンテ/菅沼栄治、演出/サトウ光敏、作監/川村敏江・梅津茜
前半での新吾と桜乃と愛理の三人のやりとりは本当に巧い。主人公とヒロインの出会いの中で、これほどよく出来た出会いはないでしょう。
良い作品が多い一年でした。