『あの夏で待っている』のメモ


 簡単にメモ。第1話「困ります、先輩。」と第2話「先輩といっしょ…」を視聴して。



・OPを見て。


 『おねがい☆ティーチャー』、『おねがい☆ツインズ』をどうしても連想してしまった。


 広々とした青い空、白い雲、見渡す限りの緑(田園風景や山々)、ギラギラとした夏の太陽、これらの映像イメージは『おねがい』シリーズのOPの代名詞であり、それは今作品にも引き継がれている。



 『あの夏で待っている』のタイトルが出るフィルムを模した所は、『おねがい☆ツインズ』OPのラストカットを思い出した。




 8ミリで撮影したようなサビ部分の映像は、『おねがい☆ティーチャー』の手持ちカメラで撮影した風なサビ部分の映像を彷彿させる。



 それらは、主人公の趣味が8ミリだということが理由なんだと思うけど、やっぱ『おねがい』シリーズを思い出す。


 お約束の黒板に書かれた「好き」の言葉はさすがになかった。



 EDは長井監督らしいものだった。白とカラフルな色彩を印象的に使用した画面構成。長井監督らしいといえば、本編中の影の使い方も長井監督作品らしいものだった。




・主人公が住んでいる和風日本家屋は、現代の家屋が舞台だった『おねがい』シリーズっぽくなく、『あの花』っぽい感じだ(じんたんの自宅)。だからなのかわからないが、『おねがい』と『あの花』が混じった感じが見ていてする。




・第2話を見て。


 現代なんだと思うけど、アナログテレビが今だに家に・・・。しかも、いまどき黒電話って・・。それと、自宅の固定電話で高校生が友人たちと話すっていうのがなんとなく違和感。携帯をもっていないのか? 主人公たちは高1なんだから、携帯持ってそうな気がするんだけど。普通の高校生は自分の部屋で携帯で電話するんじゃないのかなと思ったり(家の人のことを気にして)。電話代のことを考えて固定電話なんだろうか? 



 作品によって、自宅の電話描写って全然違う。例えば、『青い花』。青い花第5話で主人公たちは、自分の部屋で携帯電話を使用して会話していて、見ていてしっくりきた。


 スタッフによって、電話の感覚というか、10代に関する感覚とかが違うんじゃないのかなと思った。




・第1話を見て。


 「手」を繰り返し描写するのが良かった。海人とイチカにとって、手は初めて彼と彼女が繋がったものであり、大事なキーポイント。



 イチカを校内で初めて見た瞬間、海人はカメラを回す。その瞬間、音楽が排除され、彼らと彼女らのドラマが始まった。カメラが回り始めたのだ。

 イチカと海人の出会い(厳密にいうと既に出会っていたわけだが)=物語の始まりを、カメラを回すことによって表現したのはいいなと思った。