オリンピックの野球が盛り上がってる最中、母と妹は野球に関して全く興味を持つこともなく、一試合も視聴しない。野球に関して話すのは、父と僕だけだ。普通なら国民の殆どが興味を持ちそうな大きな物事だと僕は思っていたが、どうやらそうではないらしい。それどころか、妹は野球のルールさえ知らない。「野球が嫌いなのか?」と尋ねたら、「嫌いとかじゃなくて、野球に興味ないから」 という事だった。





人って世界が変わってしまう一大事でも自分にとって興味がなければ、その一大事なんかどうでもいいのではないだろうか。かくいう僕も友達に美術館に連れられ、高名な画家の絵画を見せられたのだが、感銘なんかも全然受けないし、退屈でしょうがなかった。その画家の名前さえ忘れてしまう程、僕は興味を持てなかったのだ。でも友人は絵を見てとても感激してた。友人が感激を受ける程素晴らしい絵画だったのだと思うのだが、僕にとっては興味も湧かないし、どうでもよかった。






今考えると、無関心ってとても恐ろしい事の様に思えた。個人の自由なのかもしれないが、無関心ほど不気味な事はないのかも。