とらドラ! 15話




亜美を神の様に崇めて、自己逃避している実乃梨が痛々しかった。自分の精神的未熟さの救いを亜美に求める実乃梨、でも亜美も自分自身を達観した大人に見せかけるようにして、精神的未熟さを誤魔化しているから始末が悪い。結局は、みんな悩みを抱えていて、本当は脆いんだよなぁ。


とらドラ!」の人間関係って、依存で成り立っている側面があるような気が。



皆が仲良く繋がっている様に見えてるんだけど、本当は一方通行の想いで成り立っている関係がもどかしい。


北村も実乃梨もすごくハイテンションで表象的にはすごく明るく見えるんだけど、内面の未熟さや弱さをまぎらわせるためにやってんだなぁと再認識した。


あと、コンテは恵瑛太さん。前回担当した回は素晴らしかったなぁ。今回は河での竜児と実乃梨の会話している場面がよかった。会話シーンラストでの画面の両端に配置された実乃梨と竜児が、距離的には近くにいるのに心の距離が離れている二人を表現しているんではないかと邪推した。


今回は徹底的に心の距離を描いて、人と完全にわかりあえないもどかしさとわかりあう努力の大切さを受け手に説いていた気がした。