ガンダムを捨てて、一体どこへいくんだ?

スタッフの事とか、キャラクターの事とか、色々ちゃんとした感想を書きたいんですけど、その前に思ったことを吐き出します。どうしようもない戯言なので、聞き流してください。短い文だし、あとで消します。






ガンダムを捨てて、一体どこへいくんだよ。







最終回はあからさまなオマージュもいくつか見受けられたし、完全に過去のガンダムを意識していた作りになっていた。ほとんどの方はわかっていると思うけど、今までのガンダムシリーズからの「脱・ガンダム」というメッセージを強烈に打ち出した回で間違いないと思う(一期の頃からメッセージを残していたけど)。わざわざ刹那とアムロ(0ガンダムにまで乗せて)を対峙させてアムロを倒したんだから明白だろう。



それで、僕が思ったのは、今までのガンダムを捨てて一体どこへいくのか? という事。 新しい未来へ行こうと提示されているだけで、明確な答えも何も一切提示されてない。はっきり言うと、「口だけじゃねえか!」と僕は感じた。今までのガンダム(富野監督の事を指しているのかもしれないし、今まで積み上げてきたガンダム像なのかもしれない)をやんわりと否定してまで一体どこへむかわせようとしているのか? 破壊から再生へというのがこの作品の一つのテーマになっているのかもしれないけど、全然破壊も再生もおこなわれていないじゃないか。この作品に「今までのガンダム」を破壊し、再生できるほどのパワーはないし、何一つ成し遂げていないだろ。




なんでそこまでの事を最終回で明確なメッセージとして残したのか、ちょっと水島精二監督の真意がわかりかねる。ここまでの大口を叩くのなら、富野監督を超えるような作品を作ってからだろう。この作品が富野監督が作ったガンダムを超えるものだとは到底思えない。