涼宮ハルヒの憂鬱 第22話「涼宮ハルヒの溜息3」について

さっき観終えたので、「涼宮ハルヒの憂鬱」第22話について気になったことをダラダラと。


なぜ煽るのか


 朝比奈に乱暴をはたらくハルヒキョンが割って入る所。

 ここがめちゃくちゃ気になったというか、すんごい違和感があった。



 ダッチアングル(カメラが斜めに傾けられているもの。アングルの不均衡さによって注意を引いたり、緊張感を煽る)で捉えられ、画面右下にハルヒ達、画面の余白が多い。とにかく構図の不均衡さが目立つ。この構図の不均衡さによって緊迫感や不安感を煽ってる。このショットを見せられたら、普段とは違う異常事態が起こってるようにどうしても感じてしまうだろう。朝比奈がフレームアウトし、次にハルヒキョンがフレームアウトする。画面上にだれもいなくなった。ハルヒのうめき声(?)だけが聞こえる。うーん、なんだこの状況。次のカットはハルヒキョンの表情が描写されない。揉み合う二人。次におびえる朝比奈。すばやく切り替わるカット。表情をうつさなかったり、一瞬怯える朝比奈を出したり、ここでも緊迫感というか、異常事態感をかもし出す。テンポ良いな。あと、この影は逆光なのか? 次は俯瞰+ダッチアングルから捉えられ、揉み合った後の人物配置を示したかったから俯瞰なのかなぁ、でも斜めにする必要性はあんまない。斜めにしておく事で異常な事態が起きてますよ感を出したかったためにやってるのか(斜めにしないと人物が入りきらなかったのかもしれないが)。






 とまぁ、なぜここまで、緊迫感や不安感を煽るのか? BGMも暗い感じだし。



 一歩間違えば、世界が無くなっちゃう事態だったからか? この世界が無くなっちゃうっていうのは、キョンに力づくで自分の行動(存在)を否定されるため、ハルヒが「だったらこの世界なんて・・・」と思って消滅してしまうこと。いや、全然そんな事はない。それは違う。



 キョンに否定されて、ハルヒが「みくるビームでればマジでいいのに」と自分も知らず知らず願ったシークエンスということを強調したかったからか。ここまでキョンに否定されたから、ハルヒはああいう行動(本物のビームを出すようにした)に出たんだよと伝えたかったからなのか。



 それとも、「思ったより煽った感じになっちゃったな、てへ」という制作側の思わぬ原因なのかな。それはないか。



 そもそも、なんでこんな行動(イタい感じの行動)にハルヒは出るのか? 「青春をエンジョイしたいのに、みんな乗り気じゃない。だったらあたしが引っ張らなくては」という強い意志から、このむちゃくちゃな行動に出るのかな。



 キョンって、暴力というか力づくを使って、ハルヒに接したのはこれが初めてなのか? もし初めてなら、そのためにわざわざこういう感じにしたのかな。暴力には暴力?



 上で述べたシークエンスは、この回を象徴するようなものだと思うんだけど、なんかうまいことが浮かばない。




 なんていう事が色々気になった。