とある科学の超電磁砲 第1話「電撃使い(エレクトロマスター)」

場所


 いつもは元になっている場所については全く言及していませんが、今回は知っている場所というか、よく行っていた場所(引っ越したので今は行っていませんが)なので「とある魔術の禁書目録」&「とある科学の超電磁砲」の聖地について色々と。

 この2作品の舞台となっている元ネタの場所が、東京都多摩市にある「多摩センター駅」周辺となっています。京王線京王多摩センター駅小田急線・小田急多摩センター駅多摩都市モノレール多摩センター駅の三つの駅が集まっていることの総称を「多摩センター駅」と呼びます。詳しいことはググって。京王線だと新宿駅から330円。ドラマの撮影とかによく使われている場所です。


とある科学の超電磁砲」では、冒頭からレンガ地(こういう風に言うのかな?)の歩道が頻出します。こういうのです。


 レンガ地の歩道と緑の木々が特徴です。



 これは多摩郵便局前のファミマの所。実際ファミマは左ではなく右にありますが。


 三越前の歩道。


 京王プラザホテル前の道路(多分)。




 「多摩センター駅」周辺はこういう作りの歩道になっておりまして、「とある」の近未来的な整備された学園都市のイメージには結構あっているんではないのかと。多摩ニュータウンの所なので、計画的に整備された都市というイメージと合致したのかな。まあ、多摩センターじゃなくても他にもいい場所はいっぱいあると思いますが。禁書目録ではそんなに多摩センターは使われていませんでしたが、超電磁砲では1話目からよく使われています。この作品の世界観・舞台を印象付けるため意図的に使用していたのでしょう。第1話目はこの学園都市がどういう環境なのかがよくわかるように設計されていて、かなり丁寧に作られているなという印象を持ちました。

 とはいっても描かれる半分の場所は多摩センターではありませんが(半分は創作)。


 こことか。


 見た事ないな・・・。


 もちろんこんな高層ビル群は存在しません。あるわけない。





視点・目線


 気になったというか、面白いなぁと思ったのが、視点のこと。第1話を視聴すると、主に白井黒子初春飾利佐天涙子の視点で物語が進む。御坂美琴が主観となっている所がほぼない。「とある科学の超電磁砲」の主人公なのに。一期では美琴の内的な部分を捉えた所が結構あったけど、第1話では一貫として美琴を外部から見た人物像しか描かれない。黒子視点であったり、初春視点であったり。特に佐天視点では、美琴に対して気難しくて偉そうな奴という所から出発して、それが美琴と接していく内に徐々に変化していくという流れ。強くて綺麗なお姉さまに憧れる少女達という図式が面白かったし、1話目の導入としてはその方が随分とわかりやすいと思った。


 美琴が佐天に接する所も良い。佐天は美琴が自分の事を上から見下していると思っているのだけど、美琴は佐天に接する時、決して上から見下しているようには接しない、同等に、お姉さまとして接する。それは身体的にも。クレープ屋でカエルのおまけが貰えないとわかった時、佐天の目の前で恥ずかしがる事なく美琴は地面に跪く。ベンチに座っている佐天に対して、美琴は腰を下げ、同じ高さの目線でクレープを差し出す。ここでは、美琴が佐天と同じ目線=同じ位置であることを強調して、美琴は決して偉そうで遠い存在ではないことを印象付ける。最後に、座り込んでいる佐天に対して、「お手柄だったね、佐天さん」と声をかける所では、佐天と同じ目線ではなく上から見下ろしている構図になっているが、それは決して厭味なものではなく「お姉さま」目線。同等な位置からお姉さまの位置に変化していき、最後に佐天を魅了するという流れになっていて、目線の変化で関係が変化していくのは視覚的にも面白いなと。


 あと、気になったのはカメラアングル。よく地面を這いつくばっていた。




おまけ


OPはやっぱり橘秀樹さん。かっこいいな。