『裏切りは僕の名前を知っている』 第2話「永劫の調べ」

 いくつかメモ。



 Bパート。


 宇筑に「お前なんか要らねぇんだよ」と自分の存在を否定され、夕月の力が暴走。教室の窓や蛍光灯を破壊してしまう。自分の力にショックをおぼえた夕月は学校を抜けだし、雨の中を走る。走っている夕月を俯瞰から捉えたショット。周りのカラフルな傘が印象的。なんでこんなカラフルなんだろうと疑問に思う。Aパートのアクセサリーと関係があるのかなと思ったり。




 カラフルな傘は、夕月との対比か。周りとは違う力を持っている夕月(=異物である夕月)を浮き彫りにするために、カラフルな傘の中に夕月を埋没させたのかな。インパクトがあるショットだった。



 色と云えば、これも印象的だった。回想での真っ赤な花。




 川沿いでの夕月とルカの会話するシーン。川の流れに飲み込まれるバケツは、夕月のモノローグの云う通り、自分の力が制御できないこと・止められないことを指し示す。




 夕月とルカは、謎の怪物に襲撃される。ルカにデュラス(=悪魔)だと告げられた直後、カーブミラーに写る夕月とルカとデュラスを捉える。カーブミラーに徐々にひびが入り、最終的に木っ端微塵に割れてしまう。鏡が割れる原因はデュラスの力のせいなのかもしれないが(もしくは夕月とルカ)、夕月たちが写った鏡の破壊=今までの世界(=日常の世界)が崩壊したことをあらわしているように思える。この襲撃を契機に、天白・十瑚・九十九の正体が明らかになり、戦いの中・祇王家へ(=日常とは別の世界・非日常の世界)と夕月は行くことになる。




 デュラスの硝子みたいな形態は、『青い花』のOPを思い出すな。