『裏切りは僕の名前を知っている』第8話「ブランド・ゼス」のメモ


 ・脚本/高橋ナツコ、コンテ/大上相馬、演出/新井伸浩作監/岩倉和憲、作監補/木本茂樹、総作監/中山由美



 ・廃墟における雑魚三人組とルカのバトルアクションかっこよかった(この作品らしからぬ感じの)。原画には、冨岡寛・沼田誠也・佐古宗一郎などなど。車の内部から爆発を捉えた1カットがいい味出している。



 ・女性陣の風呂(着替え)を覗いてしまうって、この作品らしくなくて意外だな、なんて思ったりしたんだが、夕月の前世が女性だったという事実をあっさり明かしてしまうのも意外だった。十瑚自身がひた隠しにしていたのに、自らぽろりとばらしてしまうとは。



 ・風呂場での焔椎真が気になった。風呂場で男同士だし、前を隠さないのはわかるけど、ちょっとなんだか・・・。



 ・奏多と夕月が再会するシークエンス。口づけでもすんじゃねえのかというぐらいに顔を夕月に近づける奏多はちょっと異様である。十瑚と九十九が二人の間に割って入ると、カメラは平衡感覚を失い、ダッチアングルの比率が高くなる。そこから一気に画面に緊張が走り、奏多という人物の不気味さと危うさを煽ることとなる。Cパートで示されるように、奏多は普通の人間じゃない(悪魔側)。



 この時、夕月と奏多は陰影の中に居続ける(木陰にいるため)。Bパートラストの夕月が奏多に携帯で連絡をとる時も、夕月は陰影に覆われている。第8話では、夕月が奏多と接触しようとする時、きまって彼は陰影の中にいる。

 奏多に接近すると、夕月は影(=闇)に包み込まれる。それは、奏多=闇だから。夕月は闇の中に誘われようとしている。



 ・免許のくだりはちょっと笑ってしまった。この男、教習所とか絶対似合わない。小ネタ面白いな。




 ・顔のクロースアップがやけに多いような。毎回こんな感じだったかな?