『WORKING!!』最終話「デートと言う名の"決戦"、小鳥遊と伊波のそれから…」

 今まで一回も『WORKING!!』について書いてきませんでしたが、視聴はしていました。だらだらと。


 鎌倉由実さんのコンテ・演出回の第6話「宗太の憂鬱、小鳥遊家の女達」が特に面白かったです。




 最終話で気になった事をいくつか。


 コンテ/福田道生、演出/渡辺健一郎、作監/足立慎吾高瀬智章・道下康太。


 
 冒頭の伊波が鏡の前で身支度をする1カット。『WORKING!!』らしからぬ感じ(若林信さん?)。ここだけ他と浮いてる。フレームアウト・フレームインを繰り返すところとか、細かい芝居とか、口元と仕草だけで表現しているところとか(全体の表情は見えずとも)、うまく出来てるなぁと。




 この1カットを見て思ったんだけど、男の仕草じゃないというか、男の体のラインでもない感じが。完全に女性として描いているのにちょっと驚いた。これだけ見たら女装している男だとは絶対にわからん。脚と尻が男じゃなくて、女性のライン。もしかすると、小鳥遊は元々こういう体型なのかもしれんが。




 小ネタ。Bパート、公園のシーン。火気使用禁止の看板が画面いっぱいに捉えられる。この看板が映し出された後、伊波は頭に血が昇るというか、我慢できなくなって、小鳥遊を殴ろうとする。小鳥遊が頭を冷やしてと云うと、雨が降ってきて、伊波の頭が冷やされる(火消しされる)。




 「犬をお連れの皆さまへ、お願い」という看板が映し出された後、小鳥遊が伊波のことを犬と云ってしまい、ひと悶着が起きる。



 映し出される看板がこれから起きる小鳥遊と伊波の出来事(火関連と犬関連)を暗示するようになっている。



 他にも、伊波の走るところとか色々よかったです。平池芳正監督は、この後立て続けにアマガミの監督やるし(迷い猫もやっていた)、出突っ張りだ。