アニメとFOOD

アニメと食べ物と食べること


 『世紀末オカルト学院』第7話「マヤの亜美〜ゴ」 食べ物、食べるということの日記を読んだ先輩に薦められて、『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』の「サタデーナイトLab」で2009年10月31日に放送された「お菓子研究家・福田里香さんに聞く!名作の裏に?フード理論″あり!!」をPodcastで聴きました。いや〜、目から鱗の内容でした。めちゃくちゃ面白かった。もっと早く聴いとけばよかったな・・(2009年10月の話だし)。今更な話なのかもしれませんが、聴いた感想を色々と。それとアニメとFOODについて書いていきたいと思います。


 先程挙げた回と2009年7月25日の「細田監督・生ゲスト!」と2010年8月14日の「FOOD マンガ特集」も一緒に聴くとより深く理解できると思います。




 フード三原則の話も興味深かったし、『水戸黄門』の話や『七人の侍』の話も面白かったのですが、僕が一番興味を持ったのが「どの瞬間に、誰に、食べさせるのか」ということと食卓を囲んで一緒に食べることの意味(食卓に限らず一緒に食べるということ)。


 『七人の侍』の例もあるのですが、ここは『サマーウォーズ』の例で。既に周知のことだと思いますが、「陣内侘助はいつ、誰と、ご飯を食べるのか?」という話。侘助が家族と一緒にご飯を食べる時(食卓を囲む時)、彼が仲間になったこと・絆が回復された(絆が生じた)ことを意味する。


 食べ物を一緒に食べるという行為は、仲間になったこと、絆が生じること、絆が回復されたことと同義だと云える。


 『天空の城ラピュタ』だと、パズーとシーターが地下道で一緒に食事することによって、彼と彼女の間には確固たる絆が生まれる。


 話はちょっとずれるが、福田里香さんは「宮崎駿監督は戦いの前に必ず食べさせる」とおっしゃってて、そう考えると『崖の上のポニョ』でのポニョと宗介の食事は、パズーとシータの反復ように思えてくる。戦いの前に食べさせて、一緒に食事をして絆を生じさせる。


 一緒に食事をしていないのならば絆は生じておらず、一緒に食事をしたのならば絆が生まれる。一緒に食事をすることは、和合の象徴なのだ。




 それで、「どの瞬間に、誰に、食べさせるのか」ということ、一緒に食事をすることの意味に絞って、原恵一監督作品(脚本/丸尾みほ)の『ドラミちゃん アララ少年山賊団!』と『Colorful』について書いていきます。


 なぜこの二作品なのかというと、僕にとって「食べ物」で真っ先に思い浮かぶアニメーション作品が『ドラミちゃん アララ少年山賊団!』であり、最近観たアニメーション作品で印象的に「食べ物」が使われていたのが『Colorful』だったので。



 『ドラミちゃん アララ少年山賊団!』の話に続く。