『ドラミちゃん アララ少年山賊団!』と食べ物と食べること


 前の日記の続き。




 前の日記でも書いたとおり、「食べ物」で僕が真っ先に思い浮かぶアニメ作品が『ドラミちゃん アララ少年山賊団!』。この作品が大好きで、子供の頃何度も繰り返し観ていました。なぜ好きだったかというと、この作品自体がとても面白いのも理由の一つですが、何より「食べ物」が魅力的だったからです。登場人物たちが美味そうに食べ物を食べているのがすんごく好きで、何回観ても全く飽きなかった。特に大盛りの白飯と焼き魚を皆で食べる所とスネ丸がトマトを一心不乱に食べる所が好きだった。とても美味そうに食べるんだよなぁ。


 この作品は、ホント「食べ物」が印象的で、しょっちゅう食べ物が出てくる。


 それで、食べ物がどのように使用されるのか。それについて色々と。



 スネ丸とのび平たちは昔よく遊んでいたが、今は疎遠になっていた。


 タケ蔵とのび平が領主の蔵から米を奪ってくる際、スネ丸も連れてきてしまう。


 領主の蔵からとってきた米と焼き魚をのび平たちが食べている時、タケ蔵は「お前も欲しいか」とスネ丸に云うが、スネ丸は拒絶して、食べようとは絶対にしない。この時点では、のび平たちとスネ丸の間の絆は喪失している状態なので、一緒の食べ物を食べることはしない。のび平たちは、ドラミちゃんにすすめられて農園作りをすることになる。当初スネ丸は畑仕事を嫌がっていたが、次第に畑仕事に熱中していき、皆と一緒に汗を流す。作物の収穫が終わり砦に戻ってくると、タケ蔵からスネ丸にトマトが贈られる。贈られたトマトをスネ丸は食べる。トマトを食べることは、のび平たちとスネ丸の絆が回復しつつあることを意味する。

 食べ物を使って、のび平たちとスネ丸の絆を描く。



 22世紀のセワシが食べる未来的な食事は戦国時代ののび平たちの食事と照応関係にあったり、三原則のとおり悪人は食べ物を粗末にしたりと、食べ物が効果的に使用される。



 それで、『Colorful』の話に続く。