『花咲くいろは』第12話「じゃあな。」
自分のことを応援してくれていた孝一に対して自分勝手な振る舞いをしていたことに気づいた緒花。
いつも「またな」と返してくれていた孝一だけど、今回は「じゃあな。」と返す。
中野駅ホームでのシーンはよかった。夕日の光が絶妙。ドラマを盛り上げる良い舞台装置になっている。
夕日の中一人佇む緒花を捉えたショット。画面上から人物を排し、緒花一人だけをぽつんと画面中央に配置して逆光で捉える。哀切さが漂うショット。孝一から「じゃあな。」を告げられた緒花の傷心の心情をあらわすのにばっちりだ。的確なショットサイズ。
夕日をバックにしたこの印象的な縦の構図のショットも良い。光が綺麗。
緒花ってひたすらに泣く。ことあるごとに涙を流す。こんなに涙を流す主人公は珍しい気が。
『花咲くいろは』において携帯電話はめちゃくちゃ重要だなと思った。厳密にいうと、孝一と緒花の関係にとって携帯電話は重要なアイテム。携帯電話によって孝一と緒花のドラマは生成される。電話に出れる/出れないだったり、電話やメールというツールから生じる意思の齟齬だったり。