水樹奈々さん




実家に帰って、「アリソンとリリア」を初めて見た。そこで感じたのは、水樹奈々さんって「ちょっと古い少女漫画的ヒロイン」を演じさせたら、日本一上手い声優なのではないだろうか、と感じた。イタKissやアリソンに共通する、どこか古いというか、90年代というか、少しわざとらしいというか、橋田壽賀子というか、ぼんやりとした形でしか言えないのだが、水樹奈々さんの声質と言い回しが「ちょっと古い少女漫画的ヒロイン」に最適なように思えた。




僕にとっての水樹奈々さんのイメージは、アイドルで歌が上手くて、なのはで、というどこか派手で華やかなイメージがあったのだけど、アリソンやイタKissを聴いて、地味で職人堅気で堅実な演技をするイメージに変わった。沢城みゆきさんみたいな生々しいリアルな演技をするわけでもなく、幅広い声のバリエーションがあるわけでもなく、はっちゃっけたり突き抜けた演技をするわけでもないのだけど、着実に確実に仕事をこなす、みたいな。だから、今時の少女漫画ヒロインとか萌えヒロインとかは似合わず、ちょっと古いの少女漫画ヒロインがよく似合うような感じがする。歌はバリバリのアイドル、でも声の演技は演歌節。最近の作品で言うと、しゅごキャラよりもつよきすもっけの方が良いな。





続編が放送されるのだめを川澄さんと変わって水樹さんがやったら結構いいんじゃないのか、なんて思ったりした。川澄さんが演じるのだめも最高だけど。