今週の『SKET DANCE』が見事過ぎる
うわぁー。すげぇーな。今回の話。
見事に裏切られた。なんていうどんでん返しだよ。
これは週刊だからできた代物だな。
作者は、連載前からこの叙述トリックを考え込んでいたとしか思えない程のストーリィの練り込み具合だ。
弟を現在のスイッチだとミスリードさせておいて、本当は兄貴が現在のスイッチだったという展開は見事だ。想像が全くつかなかった。
数々のミスリードを誘う罠を張りながら、「なぜスイッチが喋れなくなったか」、「なぜギャルゲーが好きなのか」、「なぜ引きこもったのか」という謎に対する答えもちゃんと提示していたのが凄い。しかも兄貴と現在のスイッチとの矛盾点がない作りも本当に良くできている。
スイッチってひょろっとしている体型なのに、和義(現在のスイッチ)の体型をがっちりさせ、正文(元々のスイッチ)をひょろっとさせることによって、正文をスイッチだと「体型」でミスリードさせていた点に驚いた。
和義が正文の姿になりすました理由も安直な理由ではなく、非常に複雑な心境でスイッチになったという心理描写も良くできている。
久しぶりに良いもの読んだなぁ。